バッテリー市場世界首位を走るLG化学が、中国工場に大規模投資をし、生産能力の拡大に乗り出す。
(参考記事:「LG化学のバッテリー事業分社化、株主総会で可決…12月1日発足へ」)
韓国BIニュースは7日、中国メディア「36r」の報道を基に、「LG化学が南京経済技術開発区と円筒形バッテリー生産に関する5億ドル(約5607億ウォン、約517億円)の追加投資協議を締結した」と報じた。韓国各紙も報じている。
LG化学はテスラ以外、BMWにも円筒型バッテリーを供給する見通しであるという。また、グループ企業であるLG電子も南京に3億ドル(約310億円)を投資し、モーター、車両用充電器、レーダーなど電気自動車部品を生産するという。
同紙によると、南京経済技術開発区の関係者は、「LG化学が新しく増築した5億ドル(約517億円)規模の円筒形バッテリープロジェクトは施工前に準備が進行中」とし、「近いうちに工事が近く始まる」と明らかにしたとのこと。
同紙は、「LG化学の生産能力拡大は、テスラの需要が増え続けているため」と分析。テスラ上海のギガファクトリーで輸出用車両である「モデル3」の生産とSUV型モデルの「Y」の量産が差し迫っていることから、LG化学はバッテリーの供給量を満たすために生産能力を持続的に増やす予定であると同紙は伝えた。
バッテリー市場調査会社SNEリサーチによると、今年1~8月のグローバルバッテリー市場でLG化学が25%のシェアを占め、CATLが24%、パナソニックが19.3%で2~3位となった。テスラ以外にも、GM、ルノー、ダイムラー、フォルクスワーゲンなどとも取引がある。
LG化学は先日の株主総会において、電池部門の分社化を正式に議決しており、12月1日に「LGエナジーソリューション」(仮)という社名で発足する予定だ。同社にはテスラが一部出資するとの報道も出ている。
(参考記事:「LG化学のバッテリー事業分社化、株主総会で可決…12月1日発足へ」)
(参考記事:「[特集]テスラ・ヒュンダイ・分社化…LG化学の今後を読む(カンファレンスコールから)」)
(参考記事:「「テスラがLG化学のバッテリー新会社株式を最大10%取得も」韓国専門紙」)