ソニーとLGが有機EL技術の侵害で敗訴…相手は欧州の「特許の怪物」

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ソニーとLGが有機EL技術の侵害で敗訴…相手は欧州の「特許の怪物」

韓国のLG電子およびLGディスプレイと日本のソニーが、ドイツで起こされた特許侵害訴訟で共に敗訴したことが分かった。相手は「特許の怪物」と呼ばれる欧州企業だ。
 
(参考記事:「半導体の最先端EUV技術特許、韓国企業の出願が急増…日本はマスク技術で存在感」)
 
有機発光ダイオード(OLED)市場に特化したアイルランドのライセンス企業であるソラス社(Solas OLED Ltd)が、LG電子とLGディスプレイ、ソニーを相手にドイツで起こした特許侵害訴訟で勝訴したことが分かった。

ソラス社(12日)によると、ドイツのマンハイム地方裁判所(裁判所照会番号 7 O 37/19)は、LG電子等が発光ダイオードの制御回路に関するソラスのドイツ特許「DE 102 54 511 B4」を侵害したと判断した。問題の技術はLGとソニー製の一部のOLEDテレビスクリーンに使われている。

韓国の東亜日報(12日)は、ソラス社について、「欧米などで特許を買い入れた後、訴訟をかける《パテント・トロール》として知られている企業である」とし、9月にも米国国際貿易委員会(ITC)に、サムスン電子とLG電子、アップルなどを提訴したと伝えた。

パテント・トロールは、製品を製造・販売せず特許のみを保有して使用料を受けることを目的とする企業をいう。東亜日報は、「実際に使用していない特許を安値で買い集め、企業を相手に訴訟を乱発するケースが頻繁にみられ、モンスターに例えられる」と指摘している。

ソラスのキアラン・オガーラ(Ciaran O’Gara)マネージングディレクターは、「判決、とりわけ、侵害者に対してライセンス取得を促すための当社のような特許ライセンス企業の差し止め命令主張の取り組みが特許制度と適切な法的・経済的秩序の固有の一部であることを裁判所が認めたことを喜んでいる。革新者が利益を受け、革新継続を助長されるのは、この制度を通じてである」と述べている。

ソラスによると、この判決の結果、被告らは特に、ドイツで侵害商品の販売を停止、断念し、すべての侵害商品を法人顧客から回収する必要がある。また、被告らは2009年4月にさかのぼってドイツでの侵害商品の販売で与えた損害額の確定に必要な取引明細報告をソラスに提出しなければならないという。

東亜日報によると、LG側は即時控訴すると明らかにしたとされ、当該特許自体が無効訴訟も別途進行中であると明らかにした。ソニー側の対応については現在のところ明らかになっていない。
 
(参考記事:「韓国の「特許王」が日本企業などのLED特許侵害を示唆…台湾エピスターとは合弁解消」)
(参考記事:「サムスン、イメージセンサー特許侵害で米ITCに提訴される」)
(参考記事:「ガスタービン国産化進める韓国、特許出願数で三菱やGEを圧倒…韓国政府も支援」)
 


 
 
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