相次ぐ火災事故を受け、ヒュンダイ(現代)自動車のEVカーである「コナEV」の車主170人が集団訴訟を起こしたことが分かった。
(参考記事:「火災相次ぐ韓国ヒュンダイのEV車、今度はブレーキに欠陥…150kmで壁に衝突し重傷者も」)
韓国メディアなどによると、「コナEV」の所有者170人は、先週、ソウル中央地裁にヒュンダイ自動車を相手取り損害賠償訴訟を起こした。1人当たり800万ウォン(約75万円)の補償を要求しており、さらに引き上げられる可能性や、訴訟の参加者が増えれば2次訴訟の可能性もあるという。
「コナEV」は国内外で発生した14件の火災により、大規模なリコールが行われたが、リコール方式がソフトウェアの一種であるバッテリー監視システム(BMS)のアップグレードに留まったことなどから、オンラインサイトを中心に不満の声が多く上がり、車主らはバッテリーパックの全面的な入れ替えを要求し訴訟の募集が始まったようだ。
ヒュンダイ自動車のリコール対象は2017年9月29日から今年3月13日までに生産された「コナEV」の2万5564台であり、国土交通部は先月8日に「コナEVで高電圧バッテリーセルの製造不良による火災発生の可能性を確認した」と発表している。
一方、「コナEV」は最近、電子式ブレーキの欠陥による被害事例が相次いで報告され、韓国国土交通部傘下の自動車欠陥調査機関である韓国自動車安全研究院も今年7月から調査に着手している。
(参考記事:「[特集]世界各国で次世代車の普及生態系を構築する韓国ヒュンダイ」)
(参考記事:「韓国ヒュンダイが4足歩行車の開発加速へ…ソフトバンクから米ロボット企業を1000億で買収か」)
(参考記事:「ヒュンダイのEVカーの販売量が激減…主力車の炎上が他モデルにも「飛び火」」)