韓国ポスコケミカル、GMとLGの電池合弁企業に正極材供給発表

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韓国ポスコケミカル、GMとLGの電池合弁企業に正極材供給発表

ポスコケミカル、米国GM-LGエネルギーソリューション合弁会社に正極材を供給する
 
(参考記事:「韓国ポスコケミカル、欧州に正極材生産ライン建設か…EV電池の核心素材」)
 
韓国の正極材大手であるポスコケミカルが、LG化学とGM(ゼネラルモーターズ)のEVバッテリー生産会社に正極材を提供する。

ポスコケミカルは9日、米国「アルティウム・セルズ(Ultium Cells LLC)」に正極材を供給すると発表した。アルティウム・セルズは、ゼネラルモーターズ(GM)の次世代電気自動車用のアルティウムバッテリーセル生産のため、GMとLGエネルギーソリューション(※今月1日にLG化学の電池部門がスピンオフして設立された新法人)が50対50の割合で設立した合弁会社で、米国オハイオ州のローズタウンに位置している。

ポスコケミカルはGMとLGエネルギーソリューションが合弁設立したバッテリー会社「アルティウム・セルズ(Ultium Cells LLC)」の生産時期に合わせ、電気自動車バッテリー用正極材を供給することで合意した。両社は負極材の供給に対しても別途協議を進めている。

「アルティウム・セルズ」はGMとLGエネルギーソリューションが2019年に設立した電気自動車バッテリーセルの合弁法人であり、両社は計2兆7000億ウォン(約2600億円)を段階的に投資し、30GWh以上の生産能力を確保する計画だと明らかにしている。現在、米国オハイオ州のローズタウンに工場を建設しており、量産されたバッテリーセルはGMで生産するアルティウム電気自動車のプラットフォームに供給される予定だ。

これを通じ、ポスコケミカルはグローバル市場で正極材を供給し、シェアを高める成果を上げ、本格的な成長軌道に入る。アルティウムは高い品質のバッテリー素材を安定的に確保することになった。

ポスコケミカルの今回の顧客会社拡大は、ポスコグループが本業の鉄鋼事業とともに、次世代成長動力として集中的に育成している二次電池素材産業投資の実りとも言える。ポスコグループはポスコケミカルを中心に正・負極材事業を統合する一方、量産能力確保に向けた増設投資や次世代素材の開発、リチウムなどの原材料確保などを通じて事業競争力を高めてきた。

特にポスコは11月、系列会社の増資規模としては過去最大となる1兆ウォン(約960億円)のポスコケミカル有償増資を決定し、二次電池素材事業を集中的に成長させる計画だ。

このようなグループレベルの支援を受け、ポスコケミカルは量産能力増強に積極的に乗り出している。現在、年間4万トンの正極材生産体系を運営しているが、今年だけで光陽(クァンヤン)工場に約6000億ウォン(約580億円)を投資して6万トンの生産能力増強投資を始めた。光陽工場増設が完了すれば、ポスコケミカルは2023年から国内に年間10万トンの量産能力を確保することになる。

増設される設備では「アルティウム」をはじめとするグローバル電池会社や自動車会社からの受注に対応するためのハイニッケルNCMA正極材を次世代電気自動車用素材を量産する計画だ。

正極材はバッテリーの容量や出力を決定する最も重要な素材だが、ポスコケミカルは高い品質の電気自動車用NCM正極材を市場に供給している。また、1回の充電時には500Km以上の走行が可能で安全性が高く、高性能の電気自動車バッテリーに搭載されるNCMA正極材も開発を完了して次世代電気自動車市場の到来に備えてきた。

ポスコグループが保有している二次電池素材事業関連のリソースも、ポスコケミカルの差別化した競争力を強化している。ポスコは正極材の核心原料であるリチウムの生産のため、アルゼンチンの塩湖の買収や豪州のリチウム鉱山への持分投資を通じて、リチウム鉱石の供給権を確保しており、最近はアルゼンチンの塩湖のリチウム埋蔵量が買収当時の試算より6倍多いことが確認された。二次電池素材研究センターを通じてR&D能力を確保しており、その他にも次世代バッテリーリサイクル事業を推進していることが分かった。

ポスコケミカルがバッテリーの二大素材と言える正極材と負極材を共に生産し、研究開発やマーケティング、工程技術などにシナジーを出している点も強みとなっている。現在、ポスコケミカルの負極材のグローバルシェアは11%で世界4位の規模であり、子会社であるピエムシテック(PMCTECH)の場合、ポスコの製鉄副産物であるコールタールを原料に針状コークスを生産しているため、人造黒鉛負極材の開発にも有利な位置にある。

ポスコケミカルは2030年まで正極材は現在の4万トンから40万トンに、負極材は4万4000トンから26万トンに量産能力確保を段階的に進め、正・負極材グローバルシェア20%、売上高年間23兆ウォン(約2兆2100億円)達成を目標にする。
 
(参考記事:「サムスンSDIの正極材合弁企業、年3万トン規模の生産工場が着工」)
(参考記事:「ポスコケミカル、EV電池用素材好調も前年同期比で利益減…7~9月決算」)
(参考記事:「ポスコケミカルが負極材工場の着工式…EV車42万台分・1万6千トン生産」)
 
(写真:ポスコケミカルの韓国光陽工場=同社提供)


 
 
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