アップルが2022年に販売するiPadから有機EL(OLED)パネルを搭載するため、韓国の2大ディスプレイ企業に開発を依頼したとの報道が出ている。
(参考記事:「[特集]iPhone12が売れると韓国企業が儲かる…ディスプレイなど独占供給」)
韓国の有力専門メディアであるetnewsは15日、業界情報を基に、「アップルは2022年に発売するiPadからOLEDを適用するために、サムスンディスプレイとLGディスプレイに開発を依頼したことが分かった」と報じた。
アップルがiPadにOLEDを適用するのは初めてだ。報道が事実であれば、iPhoneに続き、iPadでもOLEDへの移行が進むことになる。中小型のOLEDパネルはサムスンディスプレイとLGディスプレイが寡占している。中国のBOEもアップル向けの販売に参入するため近年動いているが、アップルの品質基準をまだ満たせていないと度々報じられている。
Etnewsは、「フレキシブルとリジッドOLED技術を組み合わせてパネルの厚さを減らしたハイブリッドタイプのOLEDパネルがiPadに搭載される予定である」とし、「サムスンディスプレイが2022年モデルから、まず供給し、LGディスプレイは2023年から加わる予定である」と詳細を伝えた。
また、「基板に使用リジッドOLED特性を備えながらOLED素子を保護する薄膜封止材TFE(Thin Film Encapsulation)を適用したことが分かった」とも伝えている。
(参考記事:「中国BOEの有機EL、アップルがまた却下か…ファーウェイ需要も急落で厳しい立場に」)
(参考記事:「「LGDのアップル向け有機EL出荷、10~12月は倍増で更に利益貢献」韓国証券社」)
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