LG電子がマグナとEV用パワートレインで合弁会社設立…世界3位の自動車部品メーカー

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LG電子がマグナとEV用パワートレインで合弁会社設立…世界3位の自動車部品メーカー

韓国のLG電子と世界3位の自動車部品メーカーであるマグナ・インターナショナル(Magna International Inc.,以下「マグナ」)が電気自動車パワートレイン(動力伝達装置)分野の合弁会社(Joint Venture)を設立することが23日に明らかにされた。
 
(参考記事:「LGがニッケル90%のNCMAバッテリーをテスラに供給か」)
 
LG電子とマグナは、自動車の電動化(Vehicle Electrification)トレンドがグローバル市場で急速に進んでおり、規模の経済を享受できる大量生産体制を早期に整え、事業競争力と成長潜在力を高めるための合弁会社である「LGマグナイーパワートレイン(LG Magna e-Powertrain Co., Ltd)」(仮称)を設立することに合意した。

モビリティ技術(Mobility Technology)企業であるマグナは1957年に設立された。世界最大の自動車部品メーカーの一つであり、昨年の売上高基準では世界3位だ。パワートレインのほかにシャーシ、内・外装など様々な自動車部品を生産して自動車メーカーに供給し、グローバル自動車部品市場を先導している。本社はカナダのオンタリオ州にある。

LG電子は23日、臨時取締役会を開き、VS本部内のグリーン事業の一部を対象に、物的分割と合弁法人の設立を議決した。分割会社であるLG電子が物的分割を通じて分割新設会社の株式100%を取得することになるが、マグナが分割新設会社の株式49%を買収することになる。買収金額は4億5300万ドル(約470億円)だ。

来年3月予定の株主総会で、物的分割と合弁会社設立についての承認が行われれば、合弁会社は7月頃、公式発足する予定だ。

本社の所在地は韓国・仁川でグリーン事業関連の従業員1,000人余りが合弁会社に異動する予定だ。

分割されるグリーン事業の一部は電気自動車に入るモーター、インバータ、車両充電器はもちろん、駆動システム(モーター、インバータ、減速機がモジュール化された製品)などだ。

LG電子は電気自動車パワートレイン事業にさらに集中し、事業競争力を高めるために物的分割を決定した。また、合弁会社が独立的かつ迅速に意思決定を行うことが成長潜在力を最大限に引き上げる最善の方法だと判断した。

マグナは豊富な事業経験とグローバル顧客ネットワークを含め、パワートレイン分野の統合的システムの設計、検証などのエンジニアリング力を保有している。また、LG電子は電気自動車のパワートレインの核心部品であるモーター、インバータなどに対する技術力や製造競争力を備えている。LG電子とマグナはエコカーや電動化部品市場が速いテンポで成長している状況から、両社の強みが最上のシナジーを生み出し、合弁会社の事業高度化に貢献するものと期待している。

合弁会社はマグナはもとより、マグナの顧客会社からも新規受注ができるようになり、早期に大量生産体制を構築し、規模の経済を実現できる。

これに先立ちLG電子は、電気自動車のシボレー(Chevrolet)、ボルト(Bolt)EVとジャガーI-PACEなどに搭載される主要部品を供給し、技術力を認められたことがある。

マグナ次期CEOのスワミ・コタギリ(Swamy Kotagiri)氏は「パワートレイン市場を先導する中、自動車メーカーのために世界的水準のポートフォリオを構築しようとするマグナの戦略をLG電子とともにすることになった」とし「両社の強みを活用して急浮上する電動化部品市場でリードしていくものと期待している」と述べた。

LG電子VS事業本部キム・ジンヨン副社長は「無限の可能性と成長機会を持った電動化部品事業で、世界市場を先導するために果敢かつ最善の選択をした」とし「合弁会社はLG電子の優れた製造技術力とマグナの豊富な経験、グローバル顧客ネットワークを積極的に活用し、今後の電気自動車時代を導いていくのはもちろん、両社とも自動車部品事業の競争力を高めることになるだろう」と強調した。

LG電子は自動車部品事業を未来成長動力であると同時に、キャッシュカウに育成するため、2013年VS(Vehicle Components Solutions)事業本部(当時VC事業本部)を新設した。さらに、2018年8月にオーストリアの車両用プレミアムヘッドランプ企業のZKWを買収した。

ZKWは高輝度LED昼間走行灯、レーザーヘッドランプのような次世代光源を搭載したプレミアムヘッドランプを世界で初めて量産した技術力を保有している。BMW、ベンツ、アウディ、ポルシェなどプレミアム自動車メーカーにプレミアムヘッドランプを供給している。生産量基準のプレミアムヘッドランプ市場で世界5位圏にある。

LG電子は2019年末、VS事業本部内の車両用事業をZKWに移管して統合した。

合弁会社の発足を機に、LG電子はVS事業本部(インフォテインメント中心)、ZKW(ランプ)、LGマグナイーパワートレイン(パワートレイン)など3つの軸に分けて自動車部品事業を推進する。これらすべての実績はVS事業本部の連結売上と営業利益に合算される。
 
(参考記事:「LG電子が車両用無線通信装備の世界シェア2割占有」)
(参考記事:「電池新会社「LGエナジーソリューション」が公式発足…LG化学の電池部門が分社化」)
(参考記事:「LG電子のカーディスプレイ、仏ルノーが表彰」)


 
 
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