韓国で蒸着金属マスク製造装置の特許出願が活発…有機ELテレビ製造に用いる

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韓国で蒸着金属マスク製造装置の特許出願が活発…有機ELテレビ製造に用いる

韓国で有機EL(OLED)製造に使用される蒸着用金属マスク製造装置の特許出願が活発化していることが分かった。
 
(参考記事:「アップルがiPadに有機EL採用で、韓国パネル2社に開発依頼か」)
 
有機ELディスプレイの生産に欠かせないのが、有機発光ダイオード蒸着用金属マスク装置だ。有機発光ダイオード(OLED)蒸着用金属マスク製造装置関連の特許出願が今年急増していることが分かった。蒸着とは化学物などを高温で加熱して蒸発させた後、その蒸気により対象物体に付着させることをいう。

韓国特許庁は29日、2017年に17件に過ぎなかったOLED蒸着用金属マスク製造装置の特許出願件数が今年第3四半期(7~9月)まで36件に増え、前年同期比64%増加したと明らかにした。

特許出願者の類型別では大企業が全体の40.5%(49件)を占め最も多く出願したことが分かった。中小企業24.8%(30件)、外国企業20.7%(25件)、個人10.7%(13件)、大学及び研究所3.3%(4件)の順となった。

大企業の場合、高画質ディスプレイ市場の主導権を握るために液晶ディスプレイ(LCD)からOLEDへの事業転換に速度を上げており、今後も出願件数がさらに増えるものとみられる。

中小企業の特許出願件数も増加傾向*を見せているが、特に技術開発が容易なマスククランピング・引張(20%)、送り装置(23.3%)、マスクパターニング(16.7%)**分野の出願割合が高くなっている。マスククランピング・引張工程はマスクの長短辺を固定してストレッチする工程で、マスクパターニングはマスクに開口を形成する工程である。

一方、特許を早く取得できる優先審査の申請も今年第3四半期まで10件を記録し、過去3年間(2017~2019)の累積申請件数の2倍を記録した。これは特許侵害など紛争に迅速に対応し、企業の価値向上のために早い特許権確保が実効的な手段であるという認識が拡散した結果と解釈される。

特許庁のオム・チャンワン電気通信技術審査局長は、「有機発光ダイオード(OLED)用金属マスク分野の技術の技術自立のためには、樹脂、合金などの代替素材に対する技術開発とともに、核心技術に対する特許権を早期に確保することが重要だ」と述べた。
 
(写真:LG電子のOLEDテレビ)
 
(参考記事:「VRなど映像技術の特許出願数、米に次ぎ韓国が2位に…日本と中国が追う」)
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