[特集]アップルカーは韓国ヒュンダイと共同開発か…電池も含む

EV電池 特集

[特集]アップルカーは韓国ヒュンダイと共同開発か…電池も含む

韓国経済TVは8日、「アップルカー、ヒュンダイ自動車と共同開発する…2027年リリース」と報じた。
 
(参考記事:「ヒュンダイ「世界EV市場の1割シェアを目標」…2040年に生産8割をEVに」)
 
単独スクープによる同報道は、ヒュンダイ自動車がアップルカーの開発ために提携するというものであり、内外メディアも一斉に伝えた。

韓国経済TVは報道で、「アップルは、アップルカーの発売に向け、ヒュンダイ自動車グループの協力を提案して交渉を進めていることが確認された」とし、「ヒュンダイ自動車グループの内部では、既に検討が終わった状態でジョン・ウィソン会長の裁可だけが残った状態」と伝えた。

報道によると、アップルは、電気自動車の生産はもちろん、アップルカーの核心である電池の開発まで、ヒュンダイ自動車グループとコラボレーションを行うという。電池の開発はヒュンダイまたは起亜自動車の米国工場のうち一つで推進される可能性があるとも伝えている。

ヒュンダイ側は、アップルと協議をしていることは認めつつ、決定されたことは何もないと明らかにしている。

同報道が伝えられ、8日午前、ヒュンダイ自動車やヒュンダイモービスなど同社関連の株価が急上昇した。ヒュンダイ自動車の株価は午前11時基準で前日より20%以上上昇となる24万8000ウォンで取引されている。
 

■ヒュンダイの次世代車への意気込み

ヒュンダイ自動車は自らがEVメーカーであり、販売量で世界上位につけている。SNEリサーチ発表による1~9月の世界の電気自動車販売(EV+ PHEV:乗用車+商用車)ランキングによると、ヒュンダイ自動車と傘下の起亜自動車による合計販売台数は13万台で4位であり、世界シェアの7.2%を占める。

最近は、ヒュンダイのEVである「コナEV」が相次ぎ炎上したことで批判的な目も向けられ、自主的なリコールを行うなど大変な状況であるが、ヒュンダイ・起亜は韓国自動車市場のおよそ7割を占める自動車メーカーだ。キャッシュカウがあるからこそ投資にもアグレッシブになれる。

BTS(防弾少年団)を広告塔に起用した水素燃料自動車「NEXO」では、まだ市場が未成熟とはいえ世界1位(1~9月/4917台で世界シェアの73.8%)の販売台数を記録し、各国での水素自動車運行のための生態系構築(提携)に熱心だ。また、最近ソフトバンクグループから犬型ロボで有名なボストンダイナミクスを買収するなどロボットカーの開発にも意気込む。自律走行車も開発中だ。

昨年10月にはムン・ジェイン大統領も同社を訪れ、その場で約2兆円規模となる次世代車などへの支援策を発表した。ヒュンダイだけが対象ではないが、市場の7割を占める企業が最も多くの恩恵を受けるのは間違いないだろう。
 

■役割分担は?

報道のとおり、アップルがヒュンダイと提携するのであれば、どのような協力関係になるのだろうか?

一方、アップルは古くから自動車開発を構想してきたとされる。 2014年には「プロジェクトタイタン」と呼ばれる自律走行車部門を新設。 2017年には、米国カリフォルニア州交通局(DMV)から自律走行車の技術をテストするための公道走行を許可受けた。

アップルはMacBookやiPhone(最近ではCPU)を自社でデザイン・設計し、実際の生産はファウンドリーに委託している。その例に倣えば、アップルカーの機能やデザインは自社設計で、生産のみをヒュンダイ自動車に任せるという方式になるのだろうか?気になるところだ。
 

■電池はどうなる

今回の報道では、アップルとヒュンダイがEV電池の開発でもコラボレーションするというが、この点については未知数な点が多い。

ヒュンダイ自動車は現在、LGエナジーソリューション(旧LG化学電池事業部)とSKイノベーションからEV電池を調達している。昨年は、ジョン・ウィソン当時副会長が、サムスンSDIを含む韓国バッテリー3社を順番に訪問し、各社の幹部総出でそれぞれ会談を行った。

韓国バッテリー3社は現在、世界のバッテリー市場の約3分の1(1~11月)を占めるなど、プレゼンスを高めていることから、(それまで疎遠だったサムスンも含め)関係を深めたいのだろう。次世代電池の開発なども共同で進めたいとの思惑があると考えられる。

ヒュンダイ自身も電池開発に乗り出すことを公言している。先月開かれた同社のイベント「CEOインベスターデー」において、ヒュンダイ自動車のイ・ウォニ社長は、「徐々に拡大されている電気自動車市場に対応するため、市場別、クラス別、用途別に性能と価格が最適化されたバッテリーの開発も継続推進する計画だ」と述べているが、現在どの程度開発が進んでいるのか伺える情報に乏しい。それはアップルについても同様だ。

今後の動向が注目される。
 
(参考記事:「LG電子がマグナとEV用パワートレインで合弁会社設立…世界3位の自動車部品メーカー」)
(参考記事:「ヒュンダイがEV車の韓国販売中止か…火災で事態が悪化 しかし欧州では継続?」)
(参考記事:「[特集]ヒュンダイ自動車がEV用プラットフォーム「E-GPM」を公開」)
 
(写真:Hyundai Motors Group/Apple)
 
 
執筆:イ・ダリョン=編集長

 
 


 
 
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