韓国のセンサー企業、ベルギーB.E.A社との特許紛争で勝利…レーザースキャナー技術めぐり

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韓国のセンサー企業、ベルギーB.E.A社との特許紛争で勝利…レーザースキャナー技術めぐり

韓国の産業用センサー制御機器メーカーであるオートニクス社(Autonics)は11日、同社の「レーザースキャナーLSEシリーズ」が、ベルギーの自動ドアセンサー企業であるB.E.A.との特許紛争で最終的に勝利したと発表した。
 
(参考記事:「サムスンがJOLEDを有機EL特許侵害で米裁判所に提訴…昨年訴訟への対抗か」)
 
同社によると、今回の紛争は、B.E.A.がオートニクスを相手にした特許侵害訴訟の控訴を先月21日に取り下げたことから、オートニクス側の最終的な勝利が確定したという。

本件は、B.E.A.が、2017年にオートニクスが国産化に成功した「レーザースキャナーLSEシリーズ」の技術が、自社が保有する特許を侵害したとして2018年2月にソウル中央地方裁判所に特許侵害訴訟を提起したことで始まった。

レーザースキャナーは、赤外線レーザーを利用した検出方法で、特定の範囲内で物体を検出することができるセンサーである。スクリーンドア、自動ドアなどに主に使われ、人や物体の出入りを感知する用途に使用する。

ソウル中央地方裁判所は、オートニクスの製品がB.E.A.の特許(韓国登録特許第914097号)を侵害していないと判断し、B.E.A.はこれを控訴した。これに対抗しオートニクスは2019年11月にB.E.A.の特許の無効審判を請求し、「B.E.A特許は先行技術の進歩性を欠いているので無効」という特許法院の判決が2020年12月に最終確定された。

翌日21日にBEAは控訴を取り下げ、オートニクス側の勝利が確定した。

オートニクス側は、「競合他社の特許権を侵害していなかったことが公式に認められただけでなく、オートニクスの独自の技術優位性を端的に示す事例となった」とし、「今後もオートニクスは、特許関連事件について断固対応して技術とブランドへの信頼を守っていくために努力する」と述べた。

韓国メディアなどによると、同国のレーザースキャナー市場はB.E.A.などの外国企業が独占していたが、オートニクスが長年の研究開発の末、レーザースキャナーの国産化に成功していた。
 
(参考記事:「韓国政府、日本による「特許攻撃」に対応のため専門組織を設置…国産化によるジレンマ」)
(参考記事:「韓国で特許侵害関連法が改正…「正常使用より侵害行為が利益になる状況」を改善」)
(参考記事:「韓国の「特許王」が日本企業などのLED特許侵害を示唆…台湾エピスターとは合弁解消」)
 
(写真:オートニクス社の「レーザースキャナーLSEシリーズ」=同社提供)


 
 
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