サムスンが新AP「Exynos2100」を発売(発表全文)

半導体

サムスンが新AP「Exynos2100」を発売(発表全文)

サムスン電子は12日、パフォーマンスを大幅に向上させたプレミアムモバイルAP「Exynos(エクシノス)2100」を発売したと明らかにした。
 
(参考記事:「サムスン総帥がファウンドリ設備搬入式に出席…ASML幹部など協力社も傘下」)
 
同社によると、5ナノEUV工程で生産される「Exynos2100」は、最新のモバイルAP設計技術が適用され、CPU、GPU性能がそれぞれ30%、40%以上向上し、オンデバイスAI(On-Device AI)性能も大幅に強化された。

同製品は、サムスン電子のプレミアムモバイルAPの最初の5Gモデム統合チップに実装され、ハイスペックゲームはもちろん、複雑なマルチタスク環境における最適なソリューションとして提供される。

サムスン電子システムLSI事業部長のカン・インヨプ社長は、「Exynos2100に最先端EUV工程による最新の設計技術を適用し、以前のモデルよりも強力な性能と一段階強化されたAI機能も実装した」とし、「サムスン電子は今後も限界を突破するモバイルAP革新プレミアムモバイル機器の新しい基準を提示していく」と述べた。
 

Armと協力

サムスン電子は今回、半導体設計会社「Arm」との協力に基づいて「Exynos2100」の設計を最適化し性能を大幅に向上させた。

「Exynos2100」は、最大2.9GHzで駆動される高性能「コアテックス(Cortex)-X1」1点と、「コアテックス-A78」3点、低消費電力「コアテックス-A55」の4点を搭載する「トライクラスター( Tri-Cluster)構造」で設計されている。 「Exynos2100」のマルチコア性能は、以前のモデルに比べて30%以上向上した。

また、最新のArm「Mali-G78」がグラフィック処理ユニット(GPU)に搭載され、以前のモデルに比べ、グラフィックス性能が40%以上向上した。迅速かつリアルに高いグラフィックス処理が可能となり、ゲームはもちろん、拡張現実(AR)、バーチャルリアリティ(VR)などの混合現実(MR)装置でのユーザーの没入度を最大化することができるようになった。
 

AI機能の強化

サムスン電子は特に、「Exynos2100」のオンデバイスAI機能が強化されたことを強調した。

同製品は、3つの次世代NPUコアと、不必要な演算を排除するアクセラレーション機能の設計などにより、毎秒26TOPS(Tera Operations Per Second)以上の人工知能演算性能を確保した。

中央クラウドサーバーとデータを交換することなく、端末自体で高度のAI演算が可能なため、大規模なデータを高速に処理することができるだけでなく、インターネット接続のためのネットワークがサポートされていない状況でも、ユーザーの個人情報を保護し、信頼性の高いAIサービスを利用することができるという利点がある。

Armクライアント事業部のポール・ウィリアムソン(Paul Williamson)副社長兼ジェネラルは、「より速い移動通信、改良されたグラフィックス性能と人工知能技術は、新しいモバイルユーザー体験を提供するために必要な技術として注目されている」とし、「サムスン電子がArmと緊密に協力して発売する「Exynos2100」は、次世代のスマート機器に必要な最適なモバイルソリューションになるだろう」と述べた。
 

最大6つのイメージセンサーの接続

「Exynos2100」は、最大2億画素の画像まで処理することができる高性能ISP(画像処理装置、Image Signal Processor)を備えている。

最大6つのイメージセンサーを接続し、4つのイメージセンサーを同時に駆動することができる。広角・望遠など、様々な画角の画像センサーを介して入力される画像は、映像を活用したダイナミックな撮影機能を支援する。

「Exynos2100」には5Gモデムが内蔵され、一つのチップで5Gネットワークまで全てをサポートするための部品が占める面積を減らし、モバイル機器の設計利便性を高めた。

この製品に内蔵された5Gモデムは、低周波帯域(サブ-6、Sub-6)はもちろん、超高周波帯域(ミリ波、mmWave)までの主要な周波数を全て支援し、様々な通信環境で幅広く使用することができる。
 

消費電力と低炭素

サムスン電子は、消費電力の効率化のためのソリューションと設計を適用して、電力使用量を最小限に抑えた。

消費電力が7ナノに比べて最大20%改善された最新の5ナノEUV工程で生産される「Exynos2100」は、AI操作に消費される電力も半分程度に減少した。

また、電力効率を最適化する独自のソリューション「AMIGO(Advanced Multi-IP Governor)」搭載で高画質・高仕様ゲームやプログラムを駆動するとき、バッテリーの消費の負担を減らした。

電力効率の向上のために、製品設計から製造、そして使用環境に考慮したサムスン電子の努力は、スマート機器のバッテリーの充電回数を減らすことができ、二酸化炭素排出量の削減にも寄与できるものと期待される。

サムスン電子無線事業部開発室長キム・ギョンジュン副社長は、「サムスン電子は、お客様に最高のモバイル体験を提供するために絶えず努力している」とし、「Exynos2100の強力なコア性能と一段階強化されたAI機能は、次世代のフラッグシップスマートフォンの開発に大きく寄与した」と述べた。

一方、サムスン電子は12日(韓国時間)のYouTubeチャンネル(www.youtube.com/samsung)を介してオンラインで「Exynos2100」発売イベントを行った。

サムスン電子は現在、「Exynos2100」を量産している。
 
(参考記事:「サムスンの次期APはスナドラ875を上回る?前評判高まる」)
(参考記事:「[特集]SoCでクアルコムに完敗のサムスン。ファウンドリには利点も?」)
(参考記事:「サムスンがJOLEDを有機EL特許侵害で米裁判所に提訴…昨年訴訟への対抗か」)
 


 
 
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