韓国政府、AI半導体育成に118億円投入

半導体 研究開発

韓国政府、AI半導体育成に118億円投入

韓国政府が今年、人工知能(AI)半導体育成のために1253億ウォン(約118億円)を投入する。来る2030年までにAI半導体世界市場の20%を占め、「第2のDRAM」として育成するという目標だ。
 
(参考記事:「[特集]韓国政府が半導体など有望22社を選定…様々な支援で世界トップ企業に育成へ」)
 
韓国科学省(科学技術情報通信部)の12日発表によると、AI半導体は、学習・推論などの人工知能の実装に特化した高性能・低消費電力システム半導体で、デジタルニューディールのコアインフラと位置付けられている。

韓国政府は、AI半導体リード国躍進のために▲コア技術の開発▲革新企業育成▲産業基盤の造成などの3大分野13支援事業に1253億ウォン(約118億円)投入することにした。これは昨年の9つの事業(718億ウォン)(約68億円)より約75%増加した金額だ。

特に将来の半導体パラダイムを変えることができる新概念「PIM半導体」の開発をはじめ、ソフトウェア能力強化、国産半導体実証支援、技術革新企業の育成などの4つの事業が新たに推進される。

分野別では、AI半導体企業の成長段階別に必要な源泉技術の開発、商用化応用技術の開発、実証などのR&Dをサポートする。今後10年間で1兆ウォン(約940億円)規模を投資する大規模なR&D事業に関連して、設計・素子・プロセス技術革新を継続支援し、脳神経模写の新素子技術開発など、19個のプロジェクトを新規サポートする。

保存(メモリ)と演算(プロセッサ)を統合した新概念(PIM Processing In Memory)半導体技術を先取りするためのR&D事業も段階的に進行する。第1段階として、国内商用・主力工程(DRAM、組み込みメモリ)と連携、商用化の可能性が高いPIM半導体先導技術開発が新設される。 次の段階では、次世代メモリ新素子工程(PRAM、MRAMなど)ベースのPIM開発など1兆ウォン(約940億円)規模の汎省庁中長期事業を企画・推進する。

ファブレス企業(設計専門企業)が製品を早期に商用化することができる様研究所と大学が保有しているR&D源泉技術(特許等)の技術移転、人材支援など、産・学・研が協力した応用技術開発の支援も拡大される。システムSW(コンパイラ、ライブラリなど)高度化、設計ツールの開発などの支援事業も新たに推進する。

韓国内で開発されたAI半導体技術・製品を、公共・民間のデータセンター、デジタルニューディールプロジェクト(AI + X、5G融合サービス、ヘルスケアなど)などに試験導入し、初期市場の需要創出を支援する実証事業も新規で推進される。

AI半導体市場をリードする革新的な企業を育成するために、8つのスタートアップ、中小・ベンチャーファブレス企業を選抜して微細工程の切り替え、新規設計資産(IP)の開発・活用、SW最適化などの技術ネックを解消する事業も新設される。初期ファブレス企業を対象に、支援設計ツールを段階的に拡大して専門教育も実施する計画である。

人工知能技術・産業の発展のための基盤造成のために人工知能の半導体設計人材などの高度な人材を養成するための事業も継続推進される。大学内人工知能・システム半導体研究人材養成の専門センター3カ所を追加で設置し、「人工知能半導体関連科目」開設も推進する。

チェ・ギヨン韓国科学省長官は、「今年は、大規模のR&Dと技術革新企業育成、人材育成プロジェクト、デジタルニューディールと連携した初期市場創出など、昨年に設けられた諸政策を滞りなく本格的に施行していく」と述べた。
 
(参考記事:「韓国経済支える半導体輸出、昨年は10兆円超え…今年はDRAMや5Gチップ好調で更に増加か」)
(参考記事:「韓国政府が半導体素材や二次電池関連60品目に関税割当…輸入促進効果」)
(参考記事:「韓国SKテレコムがAI半導体を発表 5兆円規模市場に本格進出」)
 
(写真:iStock)


 
 
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