LGディスプレイの韓国工場、毒性物質流出で6人負傷…繰り返されるLGの化学事故

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LGディスプレイの韓国工場、毒性物質流出で6人負傷…繰り返されるLGの化学事故

LGディスプレイ坡州(パジュ)工場での化学事故の原因が、危険な作業であるにも関わらず保護服を着用しないなど基本的な安全ルールでさえ守らなかったために起きたという疑惑が持ち上がっている。危険業務を外注化したせいだという批判も出た。
 
(参考記事:「[特集]相次ぐ事故、LG化学で何が起こっているのか?」)
 
半導体労働者の健康と人権保護バンオルリムは14日、「今回の事故でけがをした重傷者2人はともに協力会社の職員」とし「事故当時、作業者は毒性化学物質を扱いながらも保護服ではない普段着を着ていた」と批判した。

13日午後、LGディスプレイ坡州工場で毒性化学物質の水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH, Tetramethylammonium hydroxide)300~400リットル程度が流出する事故が起き、6人が負傷した。バンオルリムによると、負傷者のうち少なくとも3人が協力会社の職員で、このうち2人は重傷者だ。相対的な軽症者のうち3人は事故収拾のために内部に入った応急救命士だ。被害応急救命士はLGディスプレイの所属だという。

当時、作業者たちは保護服を着ず、普段着を着ていたことが分かった。漏れた化学薬品は皮膚に触れた場合火傷を起こし、神経系異常を起こしかねない毒性の強い無色の液体だ。

バンオルリムは今回の事故原因に対する徹底的な調査を促した。バンオルリムは「どうすれば300~400リットルにもなる大量の化学物質が放出されるのか、化学物質に露出せざるを得ない配管交換作業に労働者がなぜ保護服も着用しなかったのか理解できない」と主張した。バンオルリム関係者は、「有毒物質の配管交換作業をするのに物質遮断も全く行われなかったのか、救助に入った応急救命士が再び被害に遭った理由が何かについても確認が必要だ」と強調した。

数多い化学物質を扱うLGグループで化学事故が繰り返しているという批判も出た。LGディスプレイ坡州工場で事故が発生したのも今回が初めてではない。2015年の窒素ガス漏れ事故で3人が死亡、3人が負傷する事故が発生した。バンオルリムは「LGは事故を放置し、国はこうしたLGを放置してきた」と指摘した。

危険の外注化が事故を招いたという批判も避けられない。バンオルリムは「外注化は疎通を遮断するが、疎通が滞れば危険は倍になる」とし「産業安全保健法の有害作業請負禁止・請負承認措置が強化されなければならない」と主張した。
 
(参考記事:「LG化学のESS装置、米につづき豪州でもリコールへ…火災事故で事業に暗雲」)
(参考記事:「「LG化学がテスラ用バッテリー生産を中国で2倍に増やす」ロイター通信」)
(参考記事:「LG化学がブランド価値で世界4位を維持…2020化学企業25」)
 
(写真:事故のあったLGディスプレイの工場=韓国坡州(パジュ)/同社提供)


 
 
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