韓国ロッテケミカル、昭和電工のアルミ事業を買収か…JSRゴム事業より有力?

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韓国ロッテケミカル、昭和電工のアルミ事業を買収か…JSRゴム事業より有力?

韓国のロッテケミカルが、昭和電工のアルミ事業の買収を検討しているとの報道が出ている。
 
(参考記事:「韓国ロッテケミカルがJSRの事業買収で前進か…「主幹事は野村證券」と韓国紙」)
 
アジアトゥデイ紙は5日、投資銀行業界への取材をもとに、「ロッテケミカルはモビリティ素材での事業拡大のために、現在の買収合併(M&A)を進めている」とし、昨年から20余件の候補から検討した結果、「この最終的な候補が昭和電工のアルミ・鉛蓄電池などの2つの事業部との観測である」と報じた。

同紙の取材に答えたIB業界関係者は、「昭和電工の2つの事業部が昨年5月に市場に売りに出され、これまで入札のニュースがなかったところを見ると、昭和電工の株式を保有しているロッテケミカルが優先交渉権を持っている昭和電工との交渉を進めている可能性がある」と述べたという。ロッテケミカルは、昨年3月と4月の二度にわたって昭和電工の株式4.69%を1,617億ウォン(約152億円=現在レート)で買収している。

昭和電工は昨年、ロッテケミカルとの競争の末、約9,600億円を投じて日立化成を買収しており、財務健全化のため2,000億円規模の事業売却を進める方針を掲げていた。その一環として先月末、米投資ファンドであるアポロ・グローバル・マネジメントに対し、アルミ事業の一部(アルミ圧延品とアルミ缶事業)を売却した。

アジアトゥデイ紙はしかし、昭和電工がアルミの機能素材事業はまだ保持しているとし、「そのためロッテケミカルは昭和電工からアルミ事業資産を買収して二次電池材料事業に本格的進出するという見通しが出ている」と伝えた。

ロッテケミカルについては最近、JSRのエラストマー(合成ゴム)事業部の買収に関心があるとの報道が韓国メディアで出ていたが、これについてアジアトゥデイ紙は、「業界の一部では、可能性が低いと見ている」とし、ロッテケミカルの既にある合成ゴム事業で赤字が増え続けていることを理由として挙げた。

同紙は続けて、「合成ゴム事業は(ロッテグループの)シン・ドンビン会長が追求する《ニューロッテ》の方向性も満たしていない」とし、「新会長は、環境に配慮しモビリティ素材分野に特に注目しているが、合成ゴム事業では、《ゲームチェンジャー》になるのは難しいと指摘。そのため、合成ゴムではなく、二次電池材料事業が買収の可能性が高いとの見方を示している。

ロッテケミカルの関係者は、同紙の取材に対し、「M&Aと関連して、多くの物件を検討しているのは事実だが、ディールが完全に確定されるまでは、公開が難しい」とし、「環境に配慮した電池材料関連のスペシャリティ素材部門を中心に買収を重点検討しているが、収益性と買収価格のバランスが合う良い物件がほとんどなく、買収が容易ではない状況だ」と述べたという。
 
(参考記事:「サムスンがルネサスを買収か…11兆円の現金資産活用」)
(参考記事:「JSRの合成ゴム事業売却先はロッテケミカルが有力か…推定価格は950億円」)
(参考記事:「韓国ロッテケミカル、マスクフィルター用極細PP素材を開発…すでに量産と発表」)


 
 
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