スパコン日本1位、韓国21位に「政府指導層は克日、AI強国を叫ぶが実状は正反対」韓国紙

研究開発

スパコン日本1位、韓国21位に「政府指導層は克日、AI強国を叫ぶが実状は正反対」韓国紙

韓国経済新聞は、世界1位となった日本のスパコン「富岳」を引き合いに出し、自国の基礎化学への投資が後退していることについて、厳しい見方を提起した。
 
(参考記事:「「日本の《富岳》はサムスンのスパコン用DRAM搭載」と韓国紙報じる」)
 
同紙は17日、「米国を抜いて《スーパーコンピューター1位》になった日本・・・韓国は4段階墜落」という記事のなかで、昨年、日本理化学研究所と富士通が共同開発した「富岳」が世界スーパーコンピューターランキング(トップ500)で、これまで不動の1位だった米IBMの「サミット」を抜いてトップになったことを「歴史的に重要な事件」であると紹介。

また、「新型コロナウイルスの克服過程で、各国スーパーコンピューターが、我々が想像する以上の大きな役割を果たした」とし、「AIベースの演算能力は新型コロナウイルス治療剤及びワクチン候補物質探索時間の短縮に決定的に寄与した」など、スーパーコンピューターの重要性を強調した。

一方で、韓国は「このようなスーパーコンピューターの性能競争では、名刺も差し出せずにいる」と警鐘を鳴らす。韓国科学技術情報研究院(KISTI)が保有する国内最高スーパーコンピューターのヌリオン(Nulion/13.9ペタフロップス)の順位は、昨年11月基準で21位に留まっており、昨年6月の17位から5ヵ月ぶりにさらに4段階下落している。

同紙は、「政治指導層が乗り出し、克日、AI強国を叫んでいるが、実状は正反対だ」と主張。例として、基礎科学分野への政府投資が、むしろ後退していると強調した。実際、2019年の政府研究開発(R&D)の統計を見ると、数学や物理、化学の5大基礎科学への投資額は2兆3774億ウォン(約2276億円)で、5年前の2015年(2兆4738億ウォン、約2368億円)より4%減少した。

また、研究投資の選択と集中がなされず、「小額課題分け合い」構造が深まっているのも問題であるとし、2019年政府R&D課題の1件当たりの研究費は3億1214万ウォン(約2986万円)で、5年前(3億7272万ウォン、約3566万円)より17%ほど減少したなどと指摘している。
 
(参考記事:「[特集]韓国企業の多くが雇用や投資の縮小を検討…最近導入の規制法に警戒感露わ」)
(参考記事:「[特集]韓国株式市場の上昇率が突出…日中米と比較 個人投資家急増は不安要因にも」)
(参考記事:「[特集]コロナ下の韓国企業、賃金削減など「非常経営」が4割…政府対応には肯定多数」)
(参考記事:「猛スピードで進む韓国製造業の高齢化、日本の製造業の約3倍速い…経済成長低下の要因に」)


 
 
あなたの感想をSNSでシェアする


この記事について、あなたの感想は?
  • 強い関心がある
  • 関心がある
  • どちらでもない
  • 関心がない
  • 全く関心がない