韓国の半導体企業が中国資本に売却へ…韓国紙は技術流出に警鐘

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韓国の半導体企業が中国資本に売却へ…韓国紙は技術流出に警鐘

ニューヨーク証券市場に上場された韓国企業「マグナチップ半導体」が、中国系コンソーシアムに売却される。
 
(参考記事:「韓国企業がArFフォトレジストを国産化…サムスンに供給開始」)
 
マグナチップ半導体は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ半導体の強者であり、次世代自動車に応用されるパワー半導体を開発·生産する。

韓国メディアでは、この動きについて技術流出を懸念する声が上がっている。毎日経済新聞によると、売却を巡り政府承認手続きが残っているが、「これを通過すれば、直ちに韓国のOLEDディスプレイ覇権はもとより、車両向け半導体産業にも脅威になりかねないという懸念が持ち上がっている」と警鐘を鳴らす。

韓国メディアによると、マグナチップ半導体は中国系資本のワイズロードキャピタル(Wiseroad Capital)が主導するコンソーシアムに会社を売却することにし、契約を締結したと26日に伝えられた。 売却価格は最大1兆5000億ウォン(約1455億円)に上るという。 マグナチップ半導体は現地時間の26日、ニューヨーク取引所の公示を通じて売却事実を明らかにした。 今回の取引は米国現地で進められており、売却主管社はJPモルガン、中国系コンソーシアムは韓国国内法務法人の「広場(クァンザン)」が諮問を行っているという。

マグナチップ半導体は時価総額1兆ウォン(約9億4200万ドル、約970億円)の中堅半導体会社だ。 通信、産業、自動車関連プラットフォームと半導体を設計·製造している。 昨年SKハイニックスと韓国の私募ファンドにファウンドリーー事業部を4億3500万ドル(約5000億ウォン、約485億円)で売却し、現在はディスプレイと自動車·パワー半導体チップ分野に注力している。

マグナチップ半導体は現在、ディスプレイ駆動集積回路(DDI)生産部門ではサムスン電子に次いで世界2位にランクされている。 同社は現在、サムスン·LGディスプレイにOLED用DDIを供給している。

毎日経済新聞によると、半導体業界のある関係者は「OLED用DDIはDDIの中でも高難度技術が要求される」とし「中国資本がマグナチップ半導体を買い入れてOLED用DDI技術を吸収すれば、OLED市場で中国ディスプレイ企業が恐ろしい勢いで追い上げてくる」と懸念したという。 現在、サムスンディスプレイはスマートフォン向け中小型OLEDパネル市場で80%以上を占めており、LGディスプレイはテレビ向け大型OLED市場を100%独占している。
 
(参考記事:「JSRの合成ゴム事業売却先はロッテケミカルが有力か…推定価格は950億円」)
(参考記事:「サムスンがルネサスを買収か…11兆円の現金資産活用」)
(参考記事:「韓国ロッテケミカル、昭和電工のアルミ事業を買収か…JSRゴム事業より有力?」)


 
 
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