韓国SK、中韓合弁「中韓石化」設備の下半期本格稼働を発表

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韓国SK、中韓合弁「中韓石化」設備の下半期本格稼働を発表

SKイノベーションは4日、子会社のSK総合化学と中国最大の石油企業シノペックが合弁で設立した石油化学企業「中韓石化」が下半期まで石油化学設備増設を終え本格稼動に突入すると発表した。

中韓石化はチェ・テウォンSKグループ会長肝いりの「チャイナインサイダー」戦略の中核事業であり、1992年の韓中国交正常化以来、両国が進行した最大規模の石油化学合弁プロジェクトだ。

中韓石化は、2006年に投資の検討を始めてから7年後となる2013年10月に設立された。 SK総合化学とシノペックが35対65の割合で、合計3兆3000億ウォン(約3240億円=現在レート)を投入した。工場運営を開始以来7年ぶりに約2兆3千300億ウォン(約2300万円)の営業利益を上げた。

中韓石化は2017年10月、エチレン30万トン、ポリエチレン30万トン、ポリプロピレン30万トン、ブタジエン6万トンなど、石油化学設備の拡大のために、合計7千400億ウォン規模の追加投資計画を発表した。投資額は中韓石化が自主的に稼いだ収入で用意したものである。

中韓石化は、昨年12月にエチレン設備増設を完了し、稼動に入った。設備稼働率は、現在の90%水準であることが分かった。ポリプロピレン設備とブタジエン設備は先月完成し、稼働に入った。

中韓石化は、新た増設したポリプロピレン設備の強度を大きく高めた高品質・高付加価値化学製品である「高結晶性ポリプロピレン(HCPP)」を生産する計画だ。 6月までに設備増設を終え、下半期からは100%の稼働体制に転換する。

同社の関係者は、「エチレン年産110万トン、ポリエチレン90万トン、ポリプロピレン70万トン、ブタジエン19万トンなど、計300万トン規模の石油化学製品の生産能力を確保する見通し」であるとし、「既存の生産量である220万トンに比べて約40%増えること」と説明した。

「化学産業の米」と呼ばれるエチレンとプロピレンは、家電製品・衣料品・自動車内装材など様々な分野で使われる。グローバルエチレン市場規模は、2016年から昨年まで年平均4%以上の成長を見せた。

また、コロナ19ワクチンの普及に伴う景気回復期待感と2月に米国テキサス州寒波による大規模な石油化学設備停止などの影響で供給不足を経験し、価格が上昇する傾向にある。

エチレン価格は最低点の昨年4月トン当たり399ドルを記録して以来、先月トン当たり1千133ドルに上昇した。製品の実績を測るエチレンスプレッド(エチレン価格 – ナフサ価格)も昨年4月に平均トン当たり205ドルで、先月の平均538ドルで約2.6倍に上昇した。

ナ・ギョンスSK総合化学社長は「コロナに厳しい経営環境であるが、歴史上最大となる中韓の代表産業協力モデルの中韓石化の投資計画を、縮小や中断無く完全に履行することになった」とし「今回の設備増設を完遂し- 中韓業協力モデルを継続して発掘・拡大し、両社の企業価値の向上に寄与するだろう」とした。
 
(参考記事:「SKイノベーションが前米法務長官代行を顧問に…バイデン大統領に拒否権働きかけ」)
(参考記事:「SKイノベーションが電池事業を分社化か」)
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