韓国ポスコケミカル、GM・LG合弁電池社に負極材供給発表…正極材もつづき

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韓国ポスコケミカル、GM・LG合弁電池社に負極材供給発表…正極材もつづき

ポスコケミカルは6日、GMとLGエナジーソリューションが米国で合弁設立したバッテリー企業である「アルティウムセルズ」(Ultium Cells LLC)に、電気自動車バッテリー用負極材を供給することで合意したと発表した。ポスコケミカルは正極材の供給についても既に合意している。
 
(参考記事:「韓国ポスコケミカル、GMとLGの電池合弁企業に正極材供給発表」)
 
ポスコケミカルによると、これにより同社は、負極材の供給で世界4位、シェアを11%に高めたと説明した。

ポスコケミカルがアルティウムセルズに供給する製品は、独自に開発した低膨張負極材であり、電気自動車バッテリーに必要な安定性、寿命、充電速度性能を大幅に高めながら価格は下げることができる素材だ。

現在、バッテリー企業が活用する負極材は、原料に応じて、天然黒鉛系と人工黒鉛系に区別されるが、ポスコケミカルは両方の製品の技術的な限界を克服し、利点は共に生かすことができる素材の開発に成功した。

一般的に、天然黒鉛負極材は、粒子が層を成して積もった板状の構造であり、エネルギー貯蔵容量には強みがあるが、充電が繰り返される過程で膨張による構造変化が起き、寿命が短くなることが欠点として知られている。

一方、人造黒鉛負極材は、高温で製造され安定性が高く、矩形の粒子が均一に配列された等方型構造であり、リチウムイオンの移動速度を高め、充電効率の強みがあるが、原料や工程上の理由から、生産コストが高くなる限界点があった。

ポスコケミカルによると、天然黒鉛を原料として活用して価格を下げる一方で、膨張を防止するため材料構造の改善工程を適用し、人造黒鉛と同じレベルで寿命を延ばし、充電速度を高めた低膨張負極材の開発と量産を進めてきた。

ポスコケミカルは独自開発した低膨張負極材を活用して、爆発的に成長している電気自動車のバッテリー市場攻略を加速する計画だと説明した。現在段階的に増設している世宗(セジョン)工場で製品を生産する予定であり、今後アルティウムセルズを含む国内外のバッテリー社への供給拡大にも乗り出す方針だ。

今回の供給契約により、ポスコケミカルは米国の主要電気自動車のバッテリー企業であるアルティウムセルズに対し、ハイニッケルNCMA正極材と低膨張負極材を共に供給することになった。 GMが生産する専用電気自動車プラットフォーム「アルティウム(Ultium)」にポスコケミカル製品が核心素材として搭載されると同社は強調した。

同社は、2030年までに正極材40万トン、負極材26万トンの生産体制を構築し、二次電池材料部門でグローバル市場占有率20%、売上高年間23兆ウォン(約2.2兆円)を達成していく計画であると説明した。
 
(写真:ポスコケミカルの世宗負極材工場全景=同社提供)
 
(参考記事:「ポスコケミカル、正極材工場を拡張へ…262億円投じる」)
(参考記事:「韓国ポスコケミカル、欧州に正極材生産ライン建設か…EV電池の核心素材」)
(参考記事:「ポスコケミカル、EV電池用素材好調も前年同期比で利益減…7~9月決算」)


 
 
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