[特集]韓国の製造業景気見通しが改善…為替や米金利は懸念

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[特集]韓国の製造業景気見通しが改善…為替や米金利は懸念

大韓商工会議所(KCCI)は5日、韓国製造業の第2四半期(4~6月)の景気展望指数について発表した。以下に概要を掲載する。
 
(参考記事:「[特集]韓国政府と企業は半導体に死活をかけろ、慢心するな…現地経済人たちが警鐘」)
 
KCCIの調査によると、製造業の体感景気見通しが大幅に改善した。世界経済の回復に伴う輸出の増加と、2月末に始まった韓国内のワクチン接種が、景気回復期待感を一層引き上げたと思われる。ただし、コロナ再流行の可能性と為替変動、金利発作の可能性などの不安心理は依然として残っていることが分かった。

KCCIが最近、全国2千2余りのメーカーを対象に「第2四半期の景気見通し指数(BSI:Business Survey Index)」を調査した結果、直前四半期より24p上昇となる99と集計されたと明らかにした。これは2014年第3四半期(103)以来、6年3四半期ぶりとなる高い数値であるという。景気見通し指数は100以上であれば「次の四半期の景気を前四半期より肯定的に見る企業が多い」ことを意味し、100以下であれば、その反対だ。

KCCIは、「主要国の大規模な景気刺激策と世界のワクチン接種の拡大に支えられ、最近3ヶ月(’20 .12〜’21 2)の間の輸出が前年比11.1%増加するなど、景気回復への期待感が高まっている」とし、「これ加えて、最近、国内のワクチン接種が本格化し、内需回復への期待心理も存続しているようだ」と分析した。

実際に、輸出と内需部門の景況感は、すべて大幅に改善した。第2四半期の輸出企業の景気見通し指数は109で直前四半期(82)より27p上昇しており、内需部門は97で24pだった。

業種別では、「化粧品(107)」、「IT家電(105)」、「機械(105)」、「医療精密」(104)、「飲食」(103)などが輸出回復に支えられ、基準値(100)を上回ったのに対し、「造船・部品(71)」は基準値を下回った。造船業界は、大規模造船会社は最近受注競争を続けているが、中小型造船会社の仕事は芳しくない。

<化粧品(107)、IT家電(105)、機械(105)、医療精密(104)、飲食(103)、鉄鋼(101)、医薬品(100)、自動車・部品(99)、繊維衣服(99) 、電気機器(98)、木材、紙(92)、精油、石油化学(90)、出版印刷(86)、造船・部品(71)>

地域別では、建設業の回復が好材料として作用した江原(121)をはじめ、光州(117)、大田(115)、ソウル(114)など11ヶ所が100を上回った。一方、釜山(81)などの6つの地域は100を下回った。自動車・部品産業が多く集積する釜山の場合、最近の自動車業界の生産支障により困難を経験していると思われる。
<江原(121)、光州(117)、大田(115)、ソウル(114)、タラ(110)、世宗(110)、忠清北道(108)、全羅北道(106)、蔚山(102)、仁川(102) 、試合(100)、忠南(99)、慶尚南道(96)、全南(94)、慶北(91)、済州(83)、釜山(81)>

一方、「コロナにより、国内第4次産業革命‧デジタル変換の速度がどのように変わったのか」を問う質問に対しては、回答企業の73.1%は「より速くなった」と答えた。 <「変化なし」19.9%、「遅くなった」7%>「経済の二極化」については、回答企業の85.6%が「深化した」と回答したのに対し、「緩和された」との回答は0.9%にとどまった。 <「変化なし」13.5%>

「今年の経営全般に影響を与える対外リスク」については、「為替レートの変動性」(42.9%)、「原油価格など原材料が上昇」(27.9%)、「米中貿易紛争を含む保護貿易主義」(25.5%)、「新興国景気低迷」(24.3%)などの順だった。 <「北朝鮮問題」1.2%、複数回答>

対内リスクについては、「コロナ再流行」(77.5%)、「企業の負担法案立法」(28%)、「米国債の金利上昇に伴う国内金利の発作の可能性」(27.1%)、「家計負債の増加」(12.6% )などの順に選んだ。 <「反企業情緒」7.8%、複数回答>

キム・ムンテKCCI経済政策チーム長は、「最近、企業の景気回復期待心理が存続しているが、対内外リスク要因も少なくない」とし、「基底効果を超えた実質的な景気回復にできるよう、コロナ防疫とワクチン接種に対する汎国民的な協力と、原材料価格の上昇や米国発の金利急騰の可能性などの政策当局の先制的対応が重要である」と強調した。
 
(参考記事:「[特集]韓国の外資系企業は今年も投資と雇用を減らす…経済団体調べ」)
(参考記事:「[特集]韓国は日本よりも一人当たりGDP成長速度が遅い…シンクタンクが分析」)
(参考記事:「[特集]貿易技術障壁に対応しないと韓国の輸出が狭まる(KCCI)」)


 
 
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