[特集]韓国が宣言標準特許数で世界1位に(3大機構申告基準)

特集 通商・特許

[特集]韓国が宣言標準特許数で世界1位に(3大機構申告基準)

韓国特許庁によると、2020年までに韓国が3大国際標準化機構(ISO、IEC、ITU)に申告した宣言標準特許が3,344件となり、2016年の519件(世界5位)に比べ約6.4倍増加し、世界1位になったと明らかにした。
 
(参考記事:「[特集]韓国の国際特許出願数が世界4位に…ドイツを抜き日本に迫る」)
 
2位には米国の2,793件(19.6%)、3位はフィンランドの2,579件(18.1%)、4位は日本の1939件(13.6%)、5位はフランスの1,283件(9.0%)だった。

企業別ではサムスン電子(韓国)が2,799件で1位を占めた。続いて、ノキア(フィンランド)が2,559件で2位、トムソンライセンシング(フランス)が907件で3位、アップル(米国)が350件で4位、韓国電子通信研究院(韓国)が251件で5位に上がった。

2020年に3大国際標準化機構に申告した宣言標準特許が急激に増加した理由について、韓国特許庁は、2020年の後半に、サムスン電子が、ISO / IEC JTC1に映像コーデック*(VVC:Versatile Video Coding、EVC:Essential Video Coding )関連の特許2,500件を集中的に宣言したためであると説明した。

*映像の信号をデジタル信号に変換するコーダーとその逆変換させるデコーダの機能を兼ね備えた技術。

3大国際標準化機構(ISO、IEC、ITU)と事実上の主要標準化機構*であるIEEEとETSIを含む世界5大標準化機構に2020年までに申告された宣言標準特許を見ると、米国が24,661件で1位、中国が21,805件で2位を占め、韓国は17,492件で3位(’16年には3,735件4位)に上昇したことが分かった。

*事実上標準化機構:公的標準を制定するための3つの公的標準化機構(ISO、IEC、ITU)のほかに、民間標準化団体、産業、フォーラム、コンソーシアム等により事実上の標準を制定するために設立された標準化機構

世界5大標準化機構に申告された宣言標準特許の保有企業では、クアルコム(米国)が10,252件で1位、ノキア(フィンランド)が10,215件で2位、ファーウェイ(中国)が9,037件で3位、サムスン電子(韓国)が8,719件で4位、LG電子(韓国)が6,648件で5位を占めた。
 

(表:韓国特許庁の調べをもとに本紙作成)

 
韓国特許庁によると、韓国政府はこれまで、科学技術情報通信部の「情報通信・放送規格開発支援事業」、産業通商資源部(国家技術標準院)の「国家標準技術力の向上事業」と特許庁の「標準特許創出支援事業」の相互連携により標準特許専門機関を育成し、R&D-標準化の課題を実行する機関の標準特許創出戦略をサポートするなど、R&D-標準 – 特許連携を通じた標準特許競争力確保のために力を尽くしてきたと説明した。

【標準特許とは? 】

標準特許は、LTE、第5世代通信(5G)、WiFi、Bluetooth、MP3などの標準的な技術を使用して製品を生産し、販売するために、必ず必要となる特許をいう。

ただし、企業などが標準化機構に対し標準特許であると宣言するだけで標準特許(SEP:Standard Essential Patent)と認められるわけではなく、標準特許プールへの登録や特許訴訟などの過程で、標準規格との整合性かどうかを判断するための検証などを経ることで標準特許として認められるようになる。

韓国特許庁のバク・ホヒョン産業財産政策局長は、「過去5年間、韓国の宣言標準特許順位が上昇(3大国際標準化機構5位→1位、世界5大標準化機構4位→3位)したのは、韓国業の標準的な競争力が強化されたことを意味し、これは今後、技術貿易収支の改善の基礎になるという点で意味がある」とし、「R&D-標準-特許連携を強化し、高品質の標準特許が創出できるよう継続的に支援していく」と述べた。

宣言標準特許統計は、様々な標準化機構の宣言標準特許情報を反映して、韓国の特許戦略開発院標準特許センターで半期ごとに集計されており、主な標準化機構星の基本統計は韓国特許戦略開発院標準特許センターのホームページ(https:/ /biz.kista.re.kr/epcenter/)を通じて確認することができる。
 
(参考記事:「韓国政府、日本による「特許攻撃」に対応のため専門組織を設置…国産化によるジレンマ」)
(参考記事:「量子技術の特許、IBMや東芝が多く出願も韓国は別…「熾烈な競争」特許庁」)
(参考記事:「韓国政府が「各国の技術規制を常時監視」する専門組織を設立」)


 
 
あなたの感想をSNSでシェアする


この記事について、あなたの感想は?
  • 強い関心がある
  • 関心がある
  • どちらでもない
  • 関心がない
  • 全く関心がない