韓国研究機関、東芝などが先行する発電用水素燃料電池技術を国産化…韓国企業に技術移転

研究開発

韓国研究機関、東芝などが先行する発電用水素燃料電池技術を国産化…韓国企業に技術移転

韓国の研究チームが、太陽光、風力などの再生可能エネルギーの余剰電力で生産された純粋な水素を燃料として運転できる高分子燃料電池(PEMFC)を利用した発電用システムの技術を開発し、韓国企業に技術移転した。

韓国エネルギー技術研究院は、燃料電池の研究者らが25kW級水素を使用発電用高分子燃料電池スタックとシステムのコアモジュール技術を100%国産化した。

研究者は、韓国で普及している既存の発電用燃料電池(リン酸型燃料電池、溶融炭酸塩燃料電池)に比べて、純粋な水素を直接燃料として活用することができ、再生可能エネルギーの余剰電力を活用上での連携に優れ、再生可能エネルギーの間欠性を克服するための負荷変動や始動‧停止自由度の高い高分子燃料電池をベースに発電用のシステムを開発した。

高分子燃料電池を利用した発電用のシステムは、主に海外の技術がリードしている。

日本のToshibaの再生可能エネルギー連携水素燃料電池システム(H2OneTM)とカナダHydrogenicsの水素を使用発電用高分子燃料電池システム(HySTAT)が製品化されて販売されている。

他にも、ヨーロッパの数十MW規模のGRASSHOPPERビジネス、日本の福島水素エネルギー実証事業(FH2R)、アメリカのPower-to-Gasプロジェクトなどの再生可能エネルギー連携発電用燃料電池システムの商用化の検証が続いている。

これに対し、韓国では国家主導の実証事業が行われたレベルでは、韓国エネルギー技術研究院の技術が韓国市場を先行獲得しており、海外輸出を主導するためには、国産技術の早急な実用化が必要な時期であるという。

韓国エネルギー技術研究院と、同国企業であるエイチエステクノロジー(HS Technology)は、今回の技術移転をはじめ、25kW級国産コアモジュール技術を活用して、100kW級発電用の基本システムに拡張し、本格的にMWの水素燃料電池発電事業を推進することにより、韓国の水素経済の活性化の目標達成に貢献し、さらに海外事業に積極的に進出するという計画である。

このような国産の燃料電池事業化は、国内素材と部品会社のスタックとシステムサプライチェーン連携も大きく役立つものと期待されている。

研究者が開発した発電用の水素燃料電池技術は、海外の燃料電池技術大国(韓国、米国、日本、欧州)に特許登録された重要な設計と運転最適化技術を活用した総合技術である。純度の高い水素をベースに発電効率を向上させることができるスタック技術と水素再循環とメンテナンスが容易なモジュラーシステム最適化技術で構成されている。

研究責任者であるソン・ヨンジュン、キム・ミンジン博士は「この技術が本格的に商用化に突入すると急激に増加している国内(韓国)の再生可能エネルギー普及量に合わせて成長する燃料電池の普及市場を先取りすることができ、今後、水素インフラが拡大するにつれて、都心内の‧大規模な建物用燃料電池市場にも適用可能」と明らかにした。

一方で、去る5月に、韓国エネルギー技術研究院は「発電用高分子燃料電池スタックとシステムに関する知的財産権/ノウハウ」についてエイチエステクノロジーと技術移転契約を締結している。
 
(参考記事:「水素燃料車市場、トヨタがヒュンダイを逆転…「ミライ」第二世代モデルが好調」)
(参考記事:「ヒュンダイが韓国電力会社と「水素燃料電池発電システムの開発・供給」でMOU締結」)
(参考記事:「韓国の研究チーム、水素燃料電池用の新たな触媒「金属間化合物ナノフレーム」開発」)


 
 
あなたの感想をSNSでシェアする


この記事について、あなたの感想は?
  • 強い関心がある
  • 関心がある
  • どちらでもない
  • 関心がない
  • 全く関心がない