LGディスプレイ、不況トンネルの終わりが見える…8年ぶりに輝く「OLED」

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LGディスプレイ、不況トンネルの終わりが見える…8年ぶりに輝く「OLED」

韓国メディアニュースによると、世界で唯一テレビ用OLEDパネルを量産するLGディスプレイが、OLED事業進出8年ぶりに黒字転換を目前に控えているという。

新型コロナウイルスによる「ペントアップ(抑えられていた需要が爆発する現象)」により、プレミアムテレビの需要が爆発的に増えた上、後発走者として参入したモバイル用OLEDパネルが、市場で急速に定着している。供給先の多角化を図ったアップルとの協業が功を奏したという評価だ。

関連業界によると7月26日、今年下半期からLGディスプレイの大型OLED事業部門は、2013年以降、8年ぶりに黒字転換に成功する見通しだ。

LGディスプレイの大型OLEDと中小型OLED事業部は、今年第2四半期までは赤字幅を縮小した後、今年第3四半期から黒字達成を予告する。新韓金融投資は、今年第3四半期の大型OLED事業部は60億ウォン(約5億7000万円 )、中小型OLED事業部は1590億ウォン(約151億3000万円)の営業利益を予想した。年間OLED事業部全体の予想営業利益は1420億ウォン(約135億5000万円)水準で、8年ぶりの黒字転換を見込んだ。

また同社は、今年黒字転換を予告したOLED事業は、来年さらに成長すると見通した。LGディスプレイの来年の営業利益の合計は1兆7200億ウォン(約1640億円)、このうち大型・中小型OLED事業の営業利益は7910億ウォン(750億円)と見込んだ。OLED事業が、営業利益全体で占める割合が約46%で、今年(5%)より約9倍急増するものと見込んだ。

このような流れは、プレミアム級テレビのOLED TV需要の急激な増加が、決定的な影響を及ぼしている。グローバル市場調査会社のオムディアによると、第1四半期の世界OLEDテレビ出荷量は、昨年第1四半期の62万5000台より90%以上増えた119万2000台余りを記録した。同期間、LCDなどを含めたテレビ出荷量の全体が、前年同期比9.9%の増加に止まったことを考慮すれば、圧倒的な成長傾向だ。

LGディスプレイの関係者は「多くの消費者が、家でテレビを通じてゲームや運動、映画など、様々な趣味生活を楽しむようになり、より優れた画質や性能のプレミアムテレビを求めるようになった」とし「画素一つ一つが自然に近い色を実現し、生き生きして鮮明な映像を提供するOLEDテレビは、ペントアップ需要を刺激するのに十分だった」と説明した。

オムディアは今年、グローバルOLEDテレビの出荷量が580万台になるものと予想した。昨年より60%近く増加した水準で、2023年には、年間出荷量が750万台に達するものと予想した。

爆発する需要に合わせ、LGディスプレイもOLEDパネルの生産能力拡充に焦点を合わせている。LGディスプレイは、新規顧客確保と需要増加に備えるため、今年下半期に中国・広州工場の大型OLED生産能力を月6万枚から9万枚水準に増やす計画だ。これにより、今年のLGディスプレイのOLEDテレビパネル出荷量は、700万~800万台から来年は1000万台を上回るという見通しが出ている。

後発走者として参入した携帯電話用OLED市場でも、早いテンポで定着していることも好材料だ。業界によると、LGディスプレイは今年、アップルにiPhone用OLEDパネルを昨年より2倍以上多い5000万台ほど供給する計画だ。今年アップルが計画したOLEDパネル物量合計1億7000万台の30%水準だ。

業界の関係者は「プレミアム級テレビ需要の急増とモバイル機器の販売好調で、OLEDパネルの需要が堅調になったのに続き、これを支えることができる供給網も安定的だ」とし「テレビとモバイル機器の新製品の発売が予想される下半期の本格的な市場繁忙期を控えており、OLED事業が黒字転換できる構造的な基盤は準備が整った」と説明した。

参考記事:「LGディスプレイはOLED分野が8年ぶりに黒字転換する」韓国紙
参考記事:LGディスプレイ、4~6月実績が好調 営業利益は16四半期ぶりの二桁に
参考記事:LGディスプレイの好業績はLCD価格上昇が牽引…韓国証券社


 
 
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