サムスンがAP Exynosを12月に発売…システム半導体1位へ挑戦

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サムスンがAP Exynosを12月に発売…システム半導体1位へ挑戦

サムスン電子とクアルコムが、スマートフォンの頭脳に該当するアプリケーションプロセッサ(AP)の次期モデルを今年12月に同時に発売して、真剣勝負を繰り広げるとの記事を、韓国ファイナンシャルニュースが報じた。サムスン電子のイ・ジェヨン副会長の復帰後、「システム半導体1位」を狙うサムスンの野心作になるのか注目される。

性能や発熱の問題で低評価を受けたサムスン電子のExynosが、次期モデルで形勢逆転を図れるかが見どころだ。業界では悔しい思いをしたサムスン電子が、大幅に改善されたExynosを通して、フラッグシップと中華圏の中低価格帯市場でのシェアを次第に増やしていくものと見込んでいる。

今月29日、半導体業界によると、フラッグシップスマートフォンの発売時期は、上半期3~4月、下半期9~10月から、最近は上半期12~1月、下半期8~9月へと、1~2カ月ほど早くなる傾向だ。これを受け、来年上半期のフラッグシップスマートフォンに搭載予定のサムスン電子のExynos 2200とクアルコムのSnapdragon 898(仮称)も、量産を本格化した。近年流出されたベンチマーク性能は、サムスン電子とAMDが協業したExynos 2200が前作に比べ大幅に改善されたという。

今年のExynosアーキテクチャは、中央処理装置(CPU)を従来のサムスンからARMに切り替えたことに続き、来年はグラフィック処理装置(GPU)もARMからAMDに変更するなど、果敢な革新を行った。サムスン電子のExynos2200に装着されるAMDのGPUは、クアルコムの最新GPUである「Adreno 650」より13%以上優れ、iPhone12の独自開発APであるA14よりも優れていると伝えられた。Googleスマートフォンに搭載される独自チップ「Tensor」の設計にも、Exynosの技術が相当部分に適用された。

サムスン電子は、フラッグシップモデルであるExynos 2200と合わせて、中低価格帯のExynos 1200も開発し、中華圏のスマートフォンメーカーに向けて供給を拡大する計画だ。業界は、来年のExynos出荷量が1億8000万台で、今年より80%急増するものと見込んでいる。Exynosは、かつてはSnapdragonよりましだという評価を受けた。しかし数年前、メモリ・CPU・GPUなどが一つのチップに含まれているシステムオンチップ(SoC)の形に変わった時点から、苦杯を喫する形となった。

特に、昨年発売したExynos 990は、性能と発熱の問題が提起され、Galaxy S20シリーズの韓国モデルにも搭載されなかった。このようなイメージが定着したことで、最近では技術に敏感な消費者が「携帯電話に適用されたチップはSnapdragonか」と問い詰めるなど、Exynosは屈辱を味わった。市場調査会社のストラテジーアナリティクス(SA)によると、サムスン電子のグローバルAPシェアは、2018年4位から2019年と2020年には2年連続で5位に転落した。財界関係者は「サムスン電子のイ・ジェヨン副会長が、復帰11日ぶりに発表された3年間240兆ウォン(約22兆6300億円)の投資のうち、相当額がシステム半導体に向かっている」とし「Exynosを前面に出したサムスンは、システム半導体の復活成長を期待する価値がある」と語った。

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