半導体需給状況の悪化で韓国の自動車メーカーが相次ぎ工場稼働を中断

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半導体需給状況の悪化で韓国の自動車メーカーが相次ぎ工場稼働を中断

車載半導体の供給不足状況の長期化で、韓国の完成車業界が苦戦している。

特に、現代自動車(ヒュンダイ)は、マレーシアなどの東南アジア地域における新型コロナウイルスデルタ株の拡散によるロックダウンで、人気車種の生産も中断しているという。

9月14日、業界によると、SONATAとGRANDEURを生産している現代自動車アサン工場は、車載半導体部品供給不足の影響で15日から17日まで稼働を中断する。生産の再開は秋夕連休明けの22日以後になると予想されている。現代自動車は9月9日∼10日にアサン工場の生産を中断し、今週、稼働を再開していた。しかし、供給不足が続き、再び生産を中断することになった。

現代自動車ウルサン工場も、半導体不足が原因で生産が遅れている。ウルサン4工場のPALISADE、STARIA、Grand Starex、PORTER生産ラインはここ2日間、生産が止まっている。PORTER以外の生産ラインは15日から正常化される予定だが、PORTERは17日まで休業が続くと予測されている。

現代自動車の今回の生産中断は、ドイツのインフィニオン・テクノロジーズとスイスのSTマイクロエレクトロニクス、オランダのNXP、日本のルネサスエレクトロニクスなどの車載半導体メーカーの生産拠点が密集している、東南アジア地域でのデルタ株の拡散に影響されたと予想されている。特に、マレーシアに拠点を置く大型半導体チップ組立企業のUNISEMのシャットダウンで、エンジンコントロールユニット(ECU)に必要な半導体の需給状況が悪化している。

業界は当初、9∼10月には半導体の需給状況が改善すると予測していたが、東南アジア地域でのデルタ株の拡散で、下半期の需給状況はかえって悪化する可能性が高いと予想している。

現代自動車と起亜自動車は上半期から国内、国外の工場の生産中断と再稼働を数回繰り返している影響で、人気車種の納期遅れが深刻になっている。起亜自動車が2021年4月に発売したK8の場合、6ヶ月の納期遅延があり、Sportage、Sorentoは4~6ヶ月、Carnivalは5ヶ月の納期遅延がある。現代自動車の場合、AVANTEは4ヶ月、KONAは3~4ヶ月、SANTAFEのガソリンモデルは4~5ヶ月、TUCSONは6ヶ月の納期遅延がある。

現代自動車と起亜自動車は今年度発売した電気自動車モデルのIONIQ 5とEV6の生産に支障のないように総力を尽くしているが、現在の生産速度では、契約済みの車両で納期遅延が発生する可能性が高いと見られる。

現代自動車は先月、3,337台のIONIQ 5を生産しているが、駆動モーターの供給不足も相まって、今年度内に事前契約台数である40,000台の生産は難しいと予想される。起亜自動車のEV6は発売直後である8月の生産台数が1,910台に留まった。

業界は、内燃機関自動車より2倍以上の半導体が必要な電気自動車の特徴もあり、IONIQ 5とEV6の生産遅延は必然的であると見ている。

一方、上半期に半導体不足で8万台以上の自動車の生産に支障があった韓国GMは、今月、プピョン1工場の半分のみを稼働している。XM3の輸出台数確保に社運を賭けているルノーサムスン自動車は7月にプサン工場の稼働を2日間中断した。

参考記事:[特集]韓国半導体産業は好調も、自動車は半導体需給難で売上減少か
参考記事:電気自動車産業の生態系確立に向け…バリューチェーン構築競争加速
参考記事:今年上半期の世界自動車販売台数、半導体不足の影響下でもエコカーやEVは増加基調に


 
 
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