アップルの偏愛に不満のTSMC顧客各社…サムスンにはチャンス到来か

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アップルの偏愛に不満のTSMC顧客各社…サムスンにはチャンス到来か

台湾のファウンドリ(委託生産)企業のTSMCが最大20%の値上げを通知した。しかし、アップルには3%のみの引き上げを伝えるなど、価格差別政策を展開しており、他の顧客企業各社から反発を買っている。今回の価格差別を巡る議論を受け、TSMCに不満を持っている顧客各社が、グローバルファウンドリ2位ののサムスン電子に乗り換える可能性も持ち上がっている。韓国sporbiz社が報じた。

TSMCをはじめとするマイクロエレクトロニクス(UMC)、グローバルファウンドリ、SIMICなど大半のファウンドリ企業が今年上半期に価格を10~30%引き上げた。サムスン電子はまだファウンドリ価格の引き上げを公式化してはいないが、今年下半期に引き上げに加わる見通しだ。サムスン電子のファウンドリ価格の引き上げ時期は、ライバル会社より大幅に遅れている。サムスン電子がこれまで、値上げに二の足を踏んできた理由は、ファウンドリ分野で後発走者であるためと見られる。

サムスン電子は企業別の状況に合わせて引き上げ時期と幅などに関する交渉を行い、ファウンドリの価格を15~20%引き上げる見通しだ。すでにファブレス(半導体設計会社)に値上げを通知したはずだという見方も出ている。サムスンがファウンドリ価格を引き上げる場合、2017年にファウンドリ事業部を別途事業部に分離して以降初めてのことだ。

サムスン電子経営支援室のソ·ビョンフンIRチーム長副社長は、第2四半期の業績発表カンファレンスコールで「ファウンドリ供給価格の現実化を加速化する」とし「価格戦略を立てることで今年のファウンドリの売上は前年比20%以上増加する」と明らかにし、値上げの現実化を予告した。

業界関係者らも、サムスン電子がファウンドリ供給能力や収益性を改善し、半導体の投資基盤を作るためには、今が値上げの適期だと強調する。証券業界も、第2四半期のシステム半導体やファウンドリの営業利益は、1000億~2000億ウォン(約93億円~約185億円)台と推定し、第4四半期には、1兆ウォン(約926億円)まで上がるだろうと見込んでいる。値上げで収益性を高め、上げた収益は再び先端工程の設備に投資する好循環構造が形成されれば、事業競争力強化にも影響を及ぼすという分析が出ている。

10ナノ以下の工程を量産するファウンドリ企業はサムスン電子とTSMCの2社だけで、両社とも来年下半期ごろに3ナノチップ工程の量産計画を発表している。業界では、サムスン電子がTSMCより先に3ナノ以下の製品の量産を開始する場合、微細工程受注戦で有利な位置を占めることになり、グローバル顧客企業の確保に前向きな影響を及ぼすであろうと分析している。

サムスン電子DS部門最高技術責任者チョン·ウンスン社長は、最近オンラインで行われたサムスンテック&キャリアフォーラムで、「われわれはライバル社(TSMC)より先にゲートオールアラウンド(GAA)技術を開発している」とし、「この技術を確保すればファウンドリ事業がさらに成長する」と述べた。また、先月24日、240兆ウォン(約22兆2111億円)規模の大々的な投資を発表し、GAA技術による3ナノ早期量産への意志を確固たるものにしているため、グローバルファウンドリ市場が再編される可能性も予想される。

最近、ファウンドリ業界は注文をすべて消化できないほど、超好況期を迎えている。市場調査会社トレンドフォースは「主要ファウンドリ企業が生産施設を100%稼動しているにもかかわらず、依然として強い需要についていけない状況だ」とし「2四半期に続き3四半期も過去最大の売り上げを記録する」という報告書を出した。世界のファウンドリ市場は2019年の600億ドル(約6兆5745億円)から2020年には682億ドル(約7兆4730億円)まで13.6%成長した。2024年には944億ドル(約109兆2868億ウォン、約10兆3439億円)規模に拡大する見通しだ。

一方、サムスン電子は半導体事業だけに200兆ウォン(約18兆5093億円)の資金を執行し、米新規ファウンドリ工場の敷地を近いうちに確定する予定だ。これに先立ち、サムスン電子は米ファウンドリ工場増設のために170億ドル(約20兆ウォン、約1兆8628億円)を投資すると明らかにしている。今月9日、米テキサス州ウィリアムソンカウンティ傘下のテーラー市がサムスン半導体工場誘致のための税制優遇措置を盛り込んだ「インセンティブ決議案」を承認したというニュースが報じられ、テーラー市 はファウンドリ工場の敷地として有力視されている。

参考記事:インテルCPU値下げでAMD収益性悪化、サムスンのファウンドリに好機
参考記事:サムスン、米ファウンドリ敷地選定目前…システム半導体1位目指す
参考記事:「供給価格の現実化」…サムスン電子、半導体需給不均衡にファウンドリ価格引き上げへ


 
 
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