サムスン、半導体不足に対応しフォルダブルフォンの生産集中へシフト

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サムスン、半導体不足に対応しフォルダブルフォンの生産集中へシフト

デルタ変異型がコロナ19ウイルスのメインとして定着した中、サムスン電子が今年下半期に発売した「Galaxy Z Fold3」と「Galaxy Z Flip3」が生産に支障を来たしているにもかかわらず、予想以上の人気を集めている。一方、S21FE(ファンエディション)は、フォルダブルスマートフォン集中戦略のため注目されず、後続作のS22シリーズも、発売日程が後回しになるだろうという見方も出ている。韓国mediapenが報じた。

10日、電子業界によると、今年第2四半期のサムスン電子のスマートフォン出荷台数は6000万台のレベルであることが分かった。これは第1四半期の7600万台より21.05%ほど減った水準で、インド市場内の需要減少とコロナ19の再拡散によるベトナム工場の生産支障が主な原因であったと分析されている。

しかし、市場調査会社のカウンターポイントリサーチによると、その後8月のサムスン電子のスマートフォン生産台数は、7月比12%p増の2141万台と集計された。このため、第3四半期には6900万台になるものと推算される。8月末に発売された「Galaxy Z Fold3」と「Galaxy Z Flip3」のフォルダブルフォン2種類が韓国国内での発売から39日間で100万台を記録し、業績改善を導いたという評価だ。

サムスン電子の関係者は「フォルダブル2種の100万台販売記録はNote10シリーズ(25日)とS8シリーズ(37日)に続き3番目の記録」と説明した。Z Fold3·Z Flip3は予想外の需要幅と部品需給難の影響でいまだに配送と開通遅延が続いている。このような理由から、業界では需給問題さえなければ、実際の販売台数はいち早く100万台を超えただろうと見ている。

この100万台のうち、Z Flip3が占める割合はおよそ70%水準だ。人気の秘訣は、ビスポーク冷蔵庫のような「ツートンカラーデザイン」や、前作に比べて安くなった価格などが挙げられる。サムスン電子によると、該当製品の主要需要層は20~30代の女性消費者であり、全体購入顧客の54%はMZ世代だ。

このようなフォルダブルフォンの大ヒットに冷や飯を食わされている製品群がある。フラッグシップラインナップのSシリーズだ。

当初8月に公開される予定だったS21FEは、発売そのものが不透明なのではないかといううわさが流れた。S21 FE APチップセットはZ Fold3·Z Flip3に搭載されるのと同じクアルコムスナップドラゴン888である。フォルダブルシリーズに生産力量を集中させているため、S21FEにチップセット供給をするのは難しかったという話だ。現時点まで「S21FE」が出ていないことを考えれば、合理的な推測と言える。

実際、S21FEは10月に発売が見合わされており、ついには発売計画そのものを全面的に見直しているという噂も出回っている。出ても報道資料の発表にとどまるという話も聞こえてくる。サムスン電子の協力会社も10月をめどにS21FE部品の生産に乗り出したが、数多くの在庫が溜まっている状況だという。このため、S21FEの発売は来年1月に再度先送りされたという。

S21FEの発売が延期されたことを受け、S22シリーズも同様の立場に置かれるようになったという見方も出ている。電子業界では、市場を食い込むことを理由に、二つのモデルが同時に出ることはないだろうと見込んでいる。今年12月や来年1月に公開されると見られていたS22シリーズは、来年2月に発表され、3月発売へと日程変更が有力だという。

世界最大のモバイル製品展示会「MWC2022」は来年2月に開催される。海外メディアは、イベント開始前に、S22シリーズ「アンパック」イベントが行われるのではないかという推測を出している。これに加え、サムスン電子はS22シリーズの出荷計画を例年3000万台対比少ない2000万台水準とみている。

現在半導体業界は、電気自動車での半導体需要急騰や、仮想通貨のマイニング需要などの影響もあり、多方面で部品や資源の確保難に苦しんでいる。資源が限られているだけに選択と集中は切実だ。このような意味で、サムスン電子は名実共に自社のスマートフォン製品群の「新しい顔」となった「フォルダブル」シリーズに集中することにした模様だ。これはすなわち、サムスン電子が従来のフラッグシップラインナップを担当していたSシリーズから力を抜いていることを意味するものと解釈できる。

バー(Bar)型スマートフォンを好む消費者は原価削減に加え、発売日程や数量の調整まで行われると残念がっている。

一方、サムスン電子が開発しているAPチップセット「Exynos(エクシノス)2200」は、これまで歩留まりと供給不足のため、一部の国または地域だけでS22シリーズに装着されるものと伝えられていた。このため、S22シリーズの発売遅延は、Exynos2200の数量確保または完成度向上の機会であるため、むしろ良かったという反論も存在する。

総合するとZ Fold3·Z Flip3の成功がSシリーズの未来を変えたわけだ。新型Exynosチップセットを受けることになるS22シリーズがフラッグシップの位置を死守するかどうかが注目される。

参考記事:半導体や中国の電力不足など世界的な供給網崩壊でスマホも超非常事態
参考記事:サムスン・フォルダブルフォンのヒットも「製品がなくて売れない」状況
参考記事:参考記事:サムスン電子のフォルダブルフォン、販売開始から39日で100万台突破


 
 
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