現代車グループ、2025年までに世界3大EV企業を目指し戦略モデル発表

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現代車グループ、2025年までに世界3大EV企業を目指し戦略モデル発表

現代(ヒュンダイ)自動車と起亜自動車は、2025年までに世界3大電気自動車(EV)企業になるという野心的な目標を掲げた。それまでに23種以上の電気自動車モデルを含めた44種のエコカーを打ち出す計画だという。韓国経済新聞が報じた。

電気自動車時代のゲームチェンジャーに挑戦
現代自動車や起亜自動車、ジェネシスなど現代自動車グループの自動車ブランドは、今年初の専用プラットフォーム「E-GMP」を活用した電気自動車を打ち出した。現代自動車のアイオニック5、起亜のEV6に続き、先月30日にはジェネシスGV60が発表された。

GV60には、顔認証によるドアの開閉など、運転手と車両が通信できる革新的な技術を一挙に取り入れ、グローバル自動車業界で話題となった。車両キーを使わず、顔認証でドアを開け、指紋認証でエンジンをかけて走行できる。無線(OTA)ソフトウェアアップデートの適用範囲も大幅に拡大した。統合制御装置、サスペンション、ブレーキ、ステアリングホイール、エアバッグ、先端運転者補助システムなどをサービスセンターに行かずにアップデートできる。

1回の充電で451㎞(後輪駆動モデル基準)走行できる。テスラのモデルYのパフォーマンスより走行距離は3㎞長い。パフォーマンスモデルは停車状態から時速100㎞まで4秒で到達する。ジェネシスはこの車両を掲げ、アメリカやヨーロッパのプレミアム電気自動車市場を掌握する戦略を立てた。

電気自動車を中心とした体制により迅速に移行する計画も打ち出している。現代自動車は2035年からヨーロッパで、エンジンが装着された車両(内燃機関車・ハイブリッドカー)の販売を中止することを先月発表した。その後は電気自動車と水素電気自動車だけを販売するという意味だ。これは当初の計画(2040年)より5年前倒しにしたことになる。2040年には、アメリカや中国、韓国など他の主要市場でもエンジン装着車両の販売を中止する。合わせて、全世界で販売する車両のうち、電気自動車と水素電気自動車の割合を2030年に30%、2040年までに80%に引き上げるとしている。

ジェネシスは2025年から電気自動車と水素電気自動車のみ発売する。その後は新たな内燃機関車を発売しないという意味だ。2030年からは内燃機関モデルの生産を中止する。グローバル完成車ブランドの中で最も攻撃的な電気自動車体制への移行目標だ。

水素の普及をリードする
現代自動車グループは、水素エネルギーの普及をリードする役割を担うことも宣言した。2040年を水素普及の元年とする目標だ。水素エネルギーの普及に向けた様々な計画も立てている。

まずは、今後内燃機関で駆動する商用車の新モデルを発売しないということだ。来年上半期には韓国で水素電気トラックのエクシェントを量産する予定だ。2028年までにすべての商用車のラインナップに水素燃料電池を採用する。これは世界の自動車メーカーの中で初めてだ。

水素電気自動車の心臓とも言える水素燃料電池システムの性能も向上させる。2023年に3世代水素燃料電池を打ち出す。100㎾レベルと200㎾レベルの2種類を準備中だ。100㎾レベルの燃料電池システムは、従来の2世代システムに比べて体積が30%減る。商用車用に開発している200㎾レベルの燃料電池システムは、水素電気スポーツユーティリティー車両(SUV)ネッソに装着されたものとサイズは似ているが、出力は約2倍だ。

価格も大幅に下げる予定だ。現代自動車グループは、2030年頃には水素電気自動車と電気自動車の価格が同じくらいになるように価格競争力を強化するとしている。また、自動車以外のものに水素燃料電池システムを使用する計画も立てた。大型船舶、汽車、建物などあらゆる所に水素をエネルギー源として使用する社会をつくるという意味だ。

現代自動車は、水素電気自動車のラインナップも拡大する予定だ。2023年には、ネッソの部分変更モデルと、スターリアと似たようなサイズの多目的車両(MPV)水素電気自動車が発売される。2025年以降には、水素で動く大型SUVも発売される。高性能水素燃料電池車も開発中だ。また、最近ではコンセプトカー「ビジョン FK」を発表した。

水素で動く無人運送システムのコンセプトモビリティである「トレーラードローン」も準備中だ。車輪が付いた車台「イーボギー(e-bogie)」2台の上にトレーラーが乗っているため、一般トレーラーより狭い半径で曲がることができる。無人での完全な自動運転が可能だ。

現代自動車グループは、2025年から毎年100万台以上の電気自動車と水素電気自動車をグローバル市場で販売する計画だ。世界3大電気自動車メーカーの座を狙っている。それに向け様々な電気自動車と水素電気自動車モデルを打ち出している。

参考記事:現代自、新モデルを全て水素・電気自動車に…2040年水素社会達成へ
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