サムスン電子の半導体供給不足は来年度緩和へ…来年度は最高益更新か

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サムスン電子の半導体供給不足は来年度緩和へ…来年度は最高益更新か

サムスン電子の今年度第3四半期の売上高が70兆ウォン(約6兆8000億円)を突破した。証券業界は、サムスン電子が今まで蓄積してきた情報技術(IT)部門の競争力を基盤に、来年度も成長していくと分析している。ソウル経済が報じた。

10月17日、金融投資業界によると、サムスン電子は今年度第3四半期の売上高を昨年度の7~9月より9.02%成長した73兆ウォン(約7兆円)に集計した。サムスン電子が四半期売上高70兆ウォンを達成したのは今回が初めてである。営業利益は昨年度第3四半期より27.94%増加した15兆8000億ウォン(約1兆5000億円)を記録し、2018年第3四半期(17兆5700億ウォン、約1兆7000億円)の次に高かった。

半導体を中心に実績が好調であったと分析されている。証券業界は、半導体(DS部門)が10兆ウォン(約9700億円)、スマートフォン(IM部門)が3兆5000億ウォン(約3400億円)、ディスプレイ(DP部門)が1兆5000億ウォン(約1400億円)、家電(CE部門)が8000億ウォン(約770億円)水準の営業利益を稼いだと推測している。

DS部門の営業利益は第2四半期より約40%増加したと推定されている。韓国投資証券のイ・ウォンシク研究員は、「メモリ部門の営業利益率は45.5%で、前の四半期(37.0%)に対して大きく上昇している」と述べ、「メモリ価格の上昇効果と1znm(10ナノメートル級)DRAMと3次元(3D)NANDの生産拡大を通じた原価節減効果が本格的に表れている」と解釈した。

IM部門の営業利益はGalaxy Z Fold3・Galaxy Z Flip3の好調で第2四半期より約8%上昇した。DP部門の場合、4~6月より営業利益が18%増加した。シンハン金融投資のチェ・ドヨン研究員は、「DRAM、NANDの価格上昇、スマートフォン出荷量回復、有機発光ダイオード(OLED)稼働率の上昇、為替レートによる効果などが実績改善の理由」と分析した。

証券業界は、半導体サイクルによる業況の調整に注目している。当分の間、IT部門での供給不足がサムスン電子の足がかりになると展望されている。第3四半期に東南アジア地域の新型コロナウイルスの拡散が緩和されつつあるが、中国政府の電力供給制限で、一部の中国IT工場が稼働率を下げているからである。また、メモリ半導体の価格下落の可能性もあり、最近のサムスン電子の株価は下落中である。

しかし、証券業界は電力・供給不足問題のピークが次の第4四半期であると推定している。チェ・ドヨン研究員は、「10~11月は不確実性の頂点を確認する区間」と解釈した。そのため、来年度の第2四半期、第3四半期には実績が正常化されると展望されている。

証券業界ではサムスン電子が「基礎」にもう一度注目すべきと強調している。その一例として、ファウンドリ部門が挙げられる。サムスン電子は、Gate-All-Around(GAA)技術を適用した3ナノメートル(nm)半導体の量産を来年度の上半期に開始すると明らかにしている。グローバルファウンドリ企業の台湾のTSMCより先に3nm級半導体の量産計画を提示したのである。フォルダブル(折りたたみ)スマートフォン市場での主導権を背景に、スマートフォン市場での覇権を維持できるかも注目されている。

金融情報企業のFnGuideによると、証券会社はサムスン電子の2022年の年間売上・営業利益がそれぞれ298兆ウォン(約28兆8000億円)、57兆ウォン(約5兆5000億円)に達すると予測している。推定値が正しければ、今年度よりそれぞれ7.6%、7.5%増加するということになる。現代(ヒュンダイ)自動車証券リサーチセンターのノ・グンチャンセンター長は、「ファウンドリ及びシステム半導体の競争力上げ、フォルダブルスマートフォンとフォルダブルディスプレイの好循環構造、DDR5 DRAMモメンタムに集中する時」と分析した。

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