SKハイニクスは、半導体市場の不況により、昨年の実績が大きく悪化した影響で、毎年支給していたボーナス(超過利益分配金)を支払わないという。
同ボーナスは年間実績に応じた成果給であり、SKハイニクスが同ボーナスを支給しないのは今回が初めてだ。
業界によると、SKハイニクスの昨年の年間営業利益は約2兆9000億ウォン(約2670億円)である。前年(20兆8000億ウォン)と比較すると、90%近い減少だ。
2018年に同社は史上最高の実績を収めたことから、昨年初めには1000%のボーナス(対年棒=基本給)と500%に達する特別寄与金を支給していた。
しかし、今回は、昨年の業績が大きく悪化しため、支給基準に達しなかったものと、韓国各紙は伝えている。
2012年3月にSKに買収されたSKハイニクスは、買収された最初の年を除き、毎年ボーナスを支給してきた。 マネートゥデイ紙によると、業界関係者は、「2013年1月にも、成果給ではなく、買収(統合)祝い金のような激励金を基本給の250%で支給していたと聞いている」と述べたという。そのため、「ゼロ支給」は、実質的に今回が初めてである。
ただし、生産性の目標の達成に基づいて上・下半期に支給する生産激励金は、昨年の上・下半期ともに、基本給の100%(年間200%)を支給している。
韓国毎日経済新聞によると、同社の関係者は、「規定上の業績に応じた成果給はありませんが、内部的には意味のある成果があった」とし「これにより、メンバーの士気を高める別の方策を検討している」と述べたという。
昨年の半導体不況の影響で、サムスン電子も社員ボーナスを縮小させている。
(参考記事:「サムスン電子の社員ボーナス額減少、昨年の半導体不況受け」)