CSOTなど武漢の中国ディスプレイメーカー、生産再開に支障か

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CSOTなど武漢の中国ディスプレイメーカー、生産再開に支障か

中国で発生した新型肺炎(コロナウイルス)の影響により、武漢市に所在するディスプレイ工場の生産に支障をきたすという懸念が出ている。武漢にはBOE、CSOT、ティアンマなど中国のディスプレイメーカー3社がある。

韓国メディア・ジイレックによると、武漢に所在するディスプレイ工場のうち、最も生産量などが高いのはCSOTのT3工場であるという。第6世代の低温多結晶シリコン(LTPS)液晶表示装置(LCD)の生産ラインがあるところである。中小型ディスプレイ製品を生産する。昨年末には生産能力を月5万枚まで増やしたという。 CSOTはT3工場において昨年第3四半期に累計110億元(約1728憶円)の売上を上げた。昨年CSOTはLTPS LCDの出荷量で2位となった。

BOEは昨年末に武漢B17工場の生産ラインを稼動させた。生産量はそれほど多くないという。安徽省合肥市にあるB9工場に次ぐ第二の10.5世代LCD生産ラインがあるところである。ランプアップ(生産能力増大)を経て、本格量産に突入すると、TV用大型LCDパネルの供給に少なからぬ影響を与えるとみられる。

CSOTは武漢において、月産1万5000枚程度とみられる第6世代の有機発光ダイオード(OLED)の生産ラインを1本稼働させているという。昨年量産を始めたが、収率の問題で生産量はそれほど多くないとのこと。ティエンマは2018年に武漢において第6世代のOLED生産ラインの量産開始を明らかにしていたが、生産量は微々たるものであるようだ。 LTPS LCD出荷量1位のティエンマは、武漢ではなく、福建省アモイ市に第6世代と同5.5世代の主力生産ラインを置いている。武漢のLCD生産ラインは、第4世代アモルファスシリコン(a-Si)生産ラインであるという。

ジイレックによると、中国のディスプレイ事情に明るい業界関係者は、「稼働率がそもそも高くなかった工場は、連休期間生産を停止し装置をスタンバイ(待機)状態に置いた」とし「生産再開の時期はまだ決まっていない」と述べた。 「しかし、合肥市の工場にまで影響はないだろう」とし「合肥工場の従業員は、通常の復帰するように指示が出てきたと聞いている」とも述べた。

合肥市は武漢市と直線距離で300kmほど離れている。BOEは合肥市に10.5世代LCD生産ラインと第8世代・第6世代LCDラインを置いている。 BOEをLCDの出荷台数1位に押し上げた主力生産拠点の一つである。

CSOTは武漢に第6世代フレキシブルOLED生産ライン2本の増設投資を行った。韓国の機器メーカーがそれぞれ数十億円規模の契約をCSOTと締結したという。

ジイレックは、武漢に所在する中国ディスプレイメーカーは、春節明けも生産再開が遅れる可能性について触れている。

一方で、中国メディア・集微网は、武漢にある半導体やディスプレイ工場が新型肺炎の流行にも関わらず正常稼働していると29日伝えた。

(参考記事:「中国新型肺炎、世界の半導体産業に影響も」)


 
 
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