サムスンSDIが正極材メーカーと合弁か?EVバッテリー生産安定のため

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サムスンSDIが正極材メーカーと合弁か?EVバッテリー生産安定のため

サムスンSDIが、韓国のバッテリー正極材企業であるエコプロビーエム社と合弁会社を設立するようだ。電気自動車(EV)バッテリーの生産量を拡大するため、コア原材料の調達先を安定的に確保するためと考えられる。先日、同じくバッテリーメーカーであるSKイノベーションと正極材の長期供給契約を締結したエコプロビーエムが、サムスンSDIとも関係を強化する。

韓国各紙によると、エコプロビーエムは近日、サムスンSDIとバッテリー正極材の合弁会社を設立するという。早ければ来週に公式発表する予定であるとのこと。合弁会社は浦項に新工場(CAM6)を設け、ニッケル含有量が80%以上であるニッケル・コバルト・アルミニウム(NCA)ハイニッケル正極材を生産する計画であるようだ。持分比率は不明。

CAM6工場の生産量は、年算7万トン規模と推定されている。年算7万トンであれば、年間生産出荷額は1兆ウォン半ば(1400億円前後)に達する推定されている。昨年完成した浦項新工場CAM5の生産能力(年算2万6000トン)の3倍に近い規模となる。エコプロビーエムが同工場建設のために投じた金額は1800億ウォン(約166億円)だった。

韓国メディア・ジイレックによると、当初エコプロビーエムとサムスンSDIは、単純な投資計画を議論していたとされるが、サムスンSDIが、ハンガリーの電池第2工場で使用する正極材量を予想よりも増やしたため、状況が変わったという。

正極材は電気自動車バッテリーの4大核心素材(陽極材、陰極材、電解液、分離膜)の一つであり、バッテリーの容量と出力と密接に関係する。ニッケル、コバルト、マンガンなどの原料が陽極材に使用されるが、エコプロビーエムは、ニッケルの割合が高いハイニッケル系正極材の分野でリードしている。ハイニッケル系は走行距離が長いとされる。正極材はバッテリー製造コストの40%以上を占める重要な原材料である。

正極材の生産企業は世界的にみても数えるほどしかなく、バッテリーメーカーによる確保競争が激しくなる様相といわれる。韓国ではポスコケミカル、エコプロビーエム、エルエヌエフなどが正極材を生産している。日本には住友化学、日亜化学が、中国には杉杉集団などがある。

エコプロビーエムは先日、SKイノベーションとの間で今後4年間に2兆7406億ウォン規模の正極材を供給する契約を締結していた。


 
 
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