サムスンの投資ファンドがベルリンに拠点拡大

その他 企業 研究開発

サムスンの投資ファンドがベルリンに拠点拡大

サムスン電子のソン・ヨウングォン最高戦略責任者(CSO・社長)が率いる「サムスンカタリストファンド」(Samsung Catalyst Fund)が、ドイツに新規オフィスを開き、欧州への投資を拡大する。同ファンドは、サムスンの戦略イノベーションセンター(SSIC)傘下のグローバルスタートアップ投資専門組織である。

10日、チョソンビズ誌によると、同ファンドは最近、ドイツのベルリンに事務所を開き、投資担当ヘッド(Investment Director and head)を新規選任したという。同ファンドは、米国シリコンバレー(メンロパーク、サンノゼ)とニューヨーク、韓国ソウル、イスラエルのテルアビブ、フランスのパリなど世界6か所にオフィスを構えている。今回、ドイツのベルリンにオフィスを設立したことから、グローバルオフィスは7箇所目となる。今後、同地域のスタートアップ投資に拍車をかけることが予想される。

2017年1月ソンヨウングォン(左)、サムスン電子社長とハマンディインドネシア売れる月にCEOが米国ラスベガス展示場で自律走行用のユーザーエクスペリエンス(user experience)を実装したオアシスコンセプト車を紹介しています。 /サムスン電子提供

SSICは、サムスングループの事実上の総裁であるイ・ジェヨン副会長の側近とされるソン・ヨングォン社長が率いている。ソン社長は、2012年にサムスン電子がSSICを設立する際に社長に選任された。米国ペンシルバニア大学電気工学科、マサチューセッツ工科大学(MIT)経営大学院を卒業したエンジニアであり、サムスンに入社する前はHPエンジニア、インテル韓国法人初代支社長などを務めた。 2017年にサムスン電子が80億ドルを投入し米国の自動車電装専門メーカーであるハーマン(Harman)を買収したときに同取引を主導したことで知られている。

同ファンドは昨年初にドイツの個人情報保護ソリューション会社「Verimi」に投資しており、2018年にはハンガリーの自律走行車のスタートアップ「AImotive」、スウェーデン自律走行車用の地図製作会社「Mapillary」にも投資している。

同ファンドが設立されたのは2013年。サムスン電子が1億ドルを投入して設立し、現在は、5億ドル規模に拡大している。

今回、ドイツオフィスには、イツアリアンツグループ傘下のベンチャー投資組織(Allianz X)出身であるキム・ミンソン氏がディレクターに就いた。

キムディレクターは、自身のソーシャルメディア(SNS)を介して、「ソン・ヨングォン社長をはじめとするサムスンカタリストファンドチームと共に働くことになり嬉しい」とし「ここ数年間の、サムスンカタリストファンドの投資アプローチは成功だった」と評価した。

彼は続いて「今後、自律走行、個人化された医療サービス、データ、AI、量子コンピューティングのような新しくエキサイティングな領域に視野を広げる」とし「欧州スタートアップに投資するためにベルリン現地の投資チームを育てて必要な人材も採用する」と明らかにした。


 
 
あなたの感想をSNSでシェアする


この記事について、あなたの感想は?
  • 強い関心がある
  • 関心がある
  • どちらでもない
  • 関心がない
  • 全く関心がない