サムスンのモバイル事業は製造面を最重視か、社長会見にみる

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サムスンのモバイル事業は製造面を最重視か、社長会見にみる

サムスン電子無線事業部社長のノ・テムン社長は11日、米国サンフランシスコで開催されたGALAXY Unpacked2020のイベント直後に行われた記者会見において、「サムスンは Samsung Pay など好調な分野への投資は続けるが、そうでない分野ではグローバル企業と戦略的に協力するのが正しい」と述べた。同日、同氏はイベントにおいて基調講演を行っていた。

同氏は「多くの議論と試行錯誤がありました。結論は”基本に戻ろう(Back to the basic)”でした。サムスンはサムスンの得意なことを行い、グローバルプレーヤーとして戦略的に動くべきだと思います」と述べた。

この言葉からは、サムスン電子が優先順位を調整し始めたように見える。チョソンビズ誌によると、ノ社長の言う「基本」とは、サムスン電子が年間3億台のスマートフォンを販売して築いた無類の製造競争力だと指摘する。

同社は、対話画面と電子ペンを備えた 「ギャラクシーノート(Galaxy Note)」 から、折りたたみ式ディスプレイを備えた 「ギャラクシーフォルド(Galaxy Fold)」 に至るまで、新しいフォームファクタを開発した。サムスン電子は一時、独自OSの開発、音楽、チャット、クラウドサービスなど、コンテンツとサービスに莫大な投資をしていた。

今回Unpackedにおいてノ・テムン社長は、GoogleとNetflixを招待し、サムスンとの共同プロジェクトを公開した。Galaxy S20ではGoogleのビデオ通話サービスGoogle DuoとNetflixやSporty Pieのストリーミングアプリが便利に使えるようになった。Microsoftの人気ゲーム「Forza Street」もGalaxy S20にプレインストールされる。サムスン電子はまた、ファッションブランドのトム・ブラウンと提携し、ギャラクシーZフリップのトム・ブラウンエディションを発表した。

サービスとコンテンツ分野では、グローバル企業との果敢な提携を選んだが、Bixby などサムスンのサービスについては言及しなかった。

また、ノ・テムン社長は記者懇談会において、「アップルが最近、ニュースやドラマを中心にしたコンテンツサービス会社に変身したことについてどう思いますか?」という質問に対し、「サムスンのやり方ではない。」とし、「私が思うに、製造における革新は、単に仕様を増やすだけではない。」と述べた。

サムスン電子の中国スマートフォン市場でのシェアは1%にも満たない。最近サムスン電子は、インド市場でも苦戦している。これに対してノ社長は、「サムスン電子の無線事業部は危機に直面したことはあるが、ここ10年間、一度も危機に陥ったことはない。」とし、サムスン電子無線事業部が危機克服のためのDNAを持っていると強調したという。

特にZ-flipは、折り畳み式携帯電話の普及とファッションをリードする製品であり、サムスン電子の製造競争力は、低迷するモバイル産業全体を活性化させるだろうと述べた。彼は「それをサムスンがやろうとしていることだと思う」 と強調した。


 
 
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