BOEのアップルOLED供給、LGディスプレイには負担か

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BOEのアップルOLED供給、LGディスプレイには負担か

韓国メディアによると、中国BOEが2021年からアップルにiPhone用OLEDパネルを供給するという見通しが有力視されている。

BOEは、サムスンディスプレイやLG ディスプレイとともに、スマートフォン向けのOLEDパネルを製造する数少ない企業の1つだ。アップルはiPhone用OLEDパネルを拡充する計画だが、現在の主力サプライヤーであるサムスンディスプレイは供給を満たせない可能性がある。市場調査会社の米カウンターポイント・リサーチ社は、OLEDパネルを採用するスマートフォンの数は、2020年には6億台に達すると予想する。

韓国ビジネスポスト紙よると、サムスンディスプレイの生産能力には限界があり、2022年には供給不足に陥るだろうと分析。LG ディスプレイも供給力が十分でないと予想する。LGディスプレイは2019年からアップルにOLEDパネルを供給しているが、まだ十分な物量を生産できていない。

韓国のキウム証券の推定によると、LGディスプレイは2019年に月間2万3千枚の中小型OLEDパネルを生産した。毎月41万7千枚を生産するサムスンのディスプレイと比較してはるかに少ないという。

アップルとしては、今年OLEDパネルを安定的に確保するために、BOEなど、新しいサプライヤーを検討する必要性が高まったことになる。実際にBOEも2021年の「iPhoneの13(仮称)」シリーズに用いるOLEDパネルの供給を目的に新規生産ラインの構築を推進してきたものと把握されている。

しかし、LGディスプレイはBOEがアップルのサプライヤーになることが負担になると同紙は指摘する。LGディスプレイは、「脱LCD」を進めるなかで業績悪化に苦しんでいる。LGディスプレイは、2019年に1兆3590億ウォン(326億8192万円)の営業損失を出したが、今回の危機を克服するために、中・小型を含むOLED事業の収益性を高めなければならない。

LGディスプレイのチョン・ホヨン社長も、CEO就任後、何度か中小型OLEDの正常化を強調したが、BOEがアップルのサプライヤーに加われば、LGディスプレイはBOEと「パイ」を共有することになり、OLED事業の業績改善を加速することは難しくなると同紙は指摘する。

ギウム証券のキム・ソウォン研究員は、アップルが2021年にOLEDパネルを搭載したiPhoneを1億5000万台出荷すると予測。このうちLGディスプレイが2000万台、BOEが1000万台を占めると予想。

BOEの中小型来OLEDの生産量がLGディスプレイを上回るという点を考慮すると、今後BOEがアップルからより多くの発注を受ける可能性もある。BOEは、2019年基準で、毎月5万1千枚の中小型OLEDを生産したと推定される。LGディスプレイの同期間の生産量の2倍以上だ。

ただし、BOEの中小型OLEDの収率はまだ低いと言われており、安定的な供給ができるかは未知数の部分もある。


 
 
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