サムスンのQLED TV販売拡大でQDフィルム企業が恩恵

ディスプレイ 企業

サムスンのQLED TV販売拡大でQDフィルム企業が恩恵

(写真:サムスン電子のQLED TV=同社提供)
サムスン電子による量子ドット発光ダイオード(QLED)TVの販売拡大により、光学フィルムメーカーであるシンファインターテック(Shinwha Intertek)社とミレナノテック(MNTECH)社が恩恵を受けるとみられている。韓国メディア・ジイレックが報じた。これら企業は、サムスンQLED TV用の量子ドット(QD)フィルムを生産する。
(参考記事:「サムスンのQLEDテレビ、前年比50%増の~800万台出荷へ」)
業界によると、サムスン電子は今年、QLED TV出荷量を前年比50%増やす計画を立てており、関連部品メーカーが恩恵を受けると予想される。サムスン電子は、プレミアム製品であるQLED TVを昨年532万台販売した。今年の出荷台数は前年比50%増の700万〜800万台と予想される。
サムスンのQLED TVは、発光ダイオード(LED)バックライトユニットにQDフィルムを付着させて、液晶表示装置(LCD)パネルの色再現性を向上させた製品だ。 LCD TVにQD-LEDバックライトを取り付けた構造だ。
同紙によると、QLED TV内QDフィルムは、シンファ社が過半を供給しているという。あとはミレ社などだ。
今年半ばにはオリンピック需要などを狙いQLED TVがさらに量産される予定であり、これらの部品メーカーの関連売上も可視化される見通しだ。現在は新型コロナウイルス感染症の影響でQDフィルムの生産量が当初の期待には及ばずにいる。
これらの企業のQDフィルムの売上比重も小さくないようだ。シンファ社とミレ社のQDフィルムの売上高は光学フィルムの売上として集計されるが、同売上が占める割合は、シンファ社が80%、ミレ社が56%である。同紙によると、シンファ社の光学フィルム売上におけるQDフィルムの割合は40%ほどであるという。
QDフィルムに必要なQD素材はハンソルケミカルが供給するという。同素材は、サムスン総合技術院の技術をベースに生産される。
(参考記事:「ハンソルケミカルが絶好調、過酸化水素とQD二次電池素材の需要増で」)
一方で、サムスン電子は2021年にQD-OLED TVを発売する計画である。OLED TVは、バックライトなしで素子が自発光するためQDフィルムは必要なくなる。そのため、シンファ社はOLED TVのリリースに備え、封止材(Encapsulation)を開発中であるという。把握された。封止材はOLED TVの背面からの水分の浸透を防ぐ素材だ。


 
 
あなたの感想をSNSでシェアする


この記事について、あなたの感想は?
  • 強い関心がある
  • 関心がある
  • どちらでもない
  • 関心がない
  • 全く関心がない