中国SMIC が今年7ナノ製品を量産へ、TSMCとサムスンを追撃

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中国SMIC が今年7ナノ製品を量産へ、TSMCとサムスンを追撃

中国最大手のファウンドリーであるSMIC社が、今年第4四半期から7ナノメートル半導体の量産に乗り出すと明らかにし、業界の関心が高まっている。

現在、世界のファウンドリー業界において、7ナノ以下の技術レベルを有しているのは、台湾TSMCとサムスン電子だけである。

中国IT専門メディア・快科技は11日、SMICは2020年第4四半期に初の7ナノ半導体の量産に入る予定であるとし、プロセス開発を早急に進めるため今年31億ドルを投資する計画と報じている。
SMICのCEO(最高経営責任者)である梁孟松(Liang Mengsong)博士は、「7ナノ製品は、14ナノ製品の性能を20%向上させ消費電力を57%減らした」とし「会社の生産能力も上がり、昨年末の14ナノウェハ生産能力は毎月3000〜5000枚程度であったが、月に3万5000枚を目標とし、年末まで1万5000枚規模で生産能力を拡大する」と明らかにした。

更に同博士は「EUV(極紫外線)工程を導入する際の問題点としてオランダASML社の露光装置の輸入が難しい点」とし「今回の7ナノ製品には適用されなかったが、装置が導入できればEUV工程に移行することができる」と強調した。

韓国メディア・アジアトゥデイ紙によると、業界では、SMICがEUV装置なしに7ナノ製品の量産を急ぐ背景には、中国内のファウンドリーを育成したい中国当局の意志が反映されているという。ファーウェイの主要製品を生産している台湾のTSMCが米国当局から牽制を受けているため、中国企業の必要性が高くなったのだ。

仮にSMICが7ナノ以下製品の生産段階に達した場合、ファーウェイはSMICを介して5G(第5世代移動通信)モデムチップなど、自社の最先端製品を今より簡単に生産することができるようになる。SMICは市場シェアが微々たる中国のメモリー半導体企業とは異なり、世界のファウンドリー業界で5位(シェア4.3%)を占めるメーカーだ。

SMICが中国政府の全面的な支援を受け、技術力まで一定の段階に上がった場合、サムスン電子のファウンドリーは困難な局面を迎えることになると同紙は指摘する。SMICのCEOである梁博士は台湾出身であり、TSMCとサムスン電子にも所属したことのある半導体製造業界の権威といわれる。


 
 
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