Zフリップの核心素材の一つ・光学用透明粘着フィルム

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Zフリップの核心素材の一つ・光学用透明粘着フィルム

(写真:ギャラクシーZフリップの宣伝動画キャプション)
サムスン電子のフォルダブルフォンの耐久性を保障する核心素材の一つとして、サムスンSDI社の「FOCA」(フォルダブル光学用透明粘着フィルム/FOCA、Foldable Optical Clear Adhesive)が使われている。サムスンSDIは昨年、FOCAを世界で初めて量産し、サムスン電子の「ギャラクシーフォルド(Galaxy Fold)」に採用されたと発表した。同FOCAは今回発売された「ギャラクシーZフリップ(Galaxy Z flip)」にも採用されいている。韓国ニュースピムなどが報じた。
フォルダブルフォンは非常に薄く、多様な素材が層をなす構造になっている。それら素材が折り畳むことができ、折れる部分に屈曲や破損が発生してはならない。そのためには、特にディスプレイの折り畳み部分にかかる力を緩和させる素材が必要となる。その素材がサムスンSDIの開発したFOCAだ。
サムスンSDIのFOCAは、ディスプレイ素材同士がしっかりくっ付くようにする「糊」の役割をはたしつつ、フォルディング応力を最大限緩和させ、耐久性を高める役割もする。スマートフォンを数十万回折りたたむフォルディング動作を繰り返した際に生じる応力をFOCAが吸収し、ディスプレイの変形を防いでくれるのだ。
一般のスマートフォンでもこのような粘着フィルム(光学粘着フィルム•OCA)が使われている。 しかし、従来のフィルムをフォルダブルスマートフォンに適用する場合、各層のフォルディングによる応力によって、ディスプレイ部品の変形や割れる現象が発生することになる。
サムスンSDIは、独自開発した技術(ハイブリッド粘着バインダー)により、従来の製品では実現が難しかった「低温と高温で20万回以上折れる信頼性」の確保に成功したとしている。
スマートフォンに使われるOCA市場は米国の3Mが席巻しており、日本の日立なども生産している。 サムスンSDIは市場後発走者だが、彼らを抜いて品質力のあるFOCAの開発に成功し、サムスン電子に採用された。(同じサムスングループであっても、サムスン電子は品質を厳しく問う)
グローバル市場調査会社であるオムディア(OMDIA・旧IHSマークィット)によると、フォルダブルフォン用の有機発光ダイオード(OLED)パネルの出荷量は2026年まで年平均93.9%成長すると予想される。 グローバル市場の規模は、今年の390万台から来年は190万台、22年は290万台、26年は7310万台に達する見通しだ。


 
 
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