ASML・AMATも生産支障、半導体業界に危機感高まる

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ASML・AMATも生産支障、半導体業界に危機感高まる

新型コロナウイルス感染症(コロナ19)が欧米でも急速に広がっていることから、韓国のエレクトロニクス業界で危機感が高まっているようだ。東亜日報が報じている。
22日、業界関係者によると、韓国の半導体産業協会は最近、サムスン電子、SKハイニクスなど国内半導体企業でのコロナ19感染者の発生に備えて、代替人材を追加で確保する事を推奨する内容の対応指針を発表したとのこと。半導体産業協会側は「工場内でコロナ19感染者が発生した場合多くの人材が隔離される可能性があるため、十分な代替人材を確保してほしいという趣旨」であると説明した。
半導体の生産は数百種類の工程を経て行われている為、24時間の稼働が不可欠である。まだサムスン電子やSKハイニクスなどの国内外の半導体工場で、コロナ19の影響による稼動中断の事例はない。しかし少しでも稼動が中断されると、大きな被害を被る可能性がある為、追加人員を採用してでも、緊急事態に備えようというものであるとのこと。
既にヨーロッパやアメリカなどでは、半導体サプライチェーンに黄色信号が出されている。世界1位の半導体エッチング装置メーカーであるラムリサーチは17日から、米国カリフォルニア州の「自宅待機」命令に応じてフリーモント、リバモアにある工場の稼動を中断した。また、半導体装置大手のアプライドマテリアルズ(AMAT)では、カリフォルニア州の本社社員が在宅勤務を開始したという。世界で唯一、極紫外線(EUV)の露光装置を作るオランダのASMLも、コロナ19の拡散により正常に工場を稼動していない状況であることが分かった。
東亜日報によると、半導体業界の関係者は「サムスン電子とSKハイニクスが国内だけでなく、中国での生産ラインを追加で準備しているなか、事態が長期化した場合、機器の調達に支障が生じるだろう」と予想したという。
韓国電子メーカーの国内外工場でも、コロナ19の拡散により生産に支障をきたしている事例が出てきているという。サムスン電子は23日から、スロバキアのTV工場稼動を1週間停止する予定である。サムスン電子側は「スロバキア政府がコロナ19拡散防止のために工場の操業停止を勧告した事により下した決定である」と明らかにした。東亜日報によると、ポーランド、ハンガリーなど東欧諸国のサムスン電子・LG電子の他の家電工場も相次いで稼動を中断する可能性があると、業界関係者の懸念を伝えている。サムスン電子は、亀尾(クミ)で生産していた「ギャラクシーS20」の一をベトナム工場に転換している。


 
 
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