LG、チャーター便で中国OLED工場に人材派遣へ

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LG、チャーター便で中国OLED工場に人材派遣へ

(写真:LGディスプレイの中国広州工場=同社提供)
LGが今月末、中国広州にチャーター便を飛ばし、現地工場に自社エンジニアなどを派遣する計画であるという。韓国ファイナンシャルニュースが18日報じた。
量産開始が遅れている中国・広州の有機EL(OLED)生産工場の最終検査のため、人員の派遣が急務であるからだ。しかし、中国当局が入国する韓国人を2週間隔離するよう強制しており、人員の派遣に支障をきたすという懸念が出ている。
(参考記事:「LGの広州OLED工場、量産開始は5月まで延期か?」)
同紙によると、LGディスプレイは最近、派遣する人員の選定を終え、今月26日の海外出張計画を社員らに通知したという。人員の規模は、LGディスプレイ所属研究員やエンジニアなど、少なくとも100人以上に達するという。LGディスプレイは広州便を運航しているアシアナ航空に26日出発することができるチャーター便の手配を要請したとのこと。
LGディスプレイは、中国に継続的に出張者を送ってきたが、チャーター機を利用して大規模な人材を派遣するのは初めてあるという。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、LGグループは1月から中国への出張を最小限にするという措置を取っているだけに、今回の中国への人材派遣がいかに喫緊の課題であるかがわかる。
(参考記事:「[特集]LGの有機ELパネル供給に狂い。五輪商戦を前に不安広がる」
LGディスプレイは当初、昨年8月に工場を稼動させることを予定していたが、そこから9ヵ月も遅れており、量産開始時期をこれ以上遅らせるわけにいかないという事情がある。LGディスプレイは、有機発光ダイオード (OLED) テレビを主力製品とするLG電子に、相当量の有機発光ダイオード (OLED) パネルを供給する計画である。LG電子はLGディスプレイからOLEDパネルの円滑な供給を受けることができず、今年発売予定だった48型OLEDテレビを発売できずにいる。LGディスプレイは他にも世界19社のテレビメーカーに同パネルを供給しなければならない。
しかし、中国の広州市は先月から韓国人入国者の入国規制を実施しており、今後の派遣計画に影響を及ぼす可能性がある。同紙によると、最近、外交部とLGが現地政府に了解を求めるなど協力を要請したが、自家隔離措置の例外適用は許可されなかったという。また、新規出張者の場合、中国ビザも円滑に発給されるわけではなく、LGディスプレイは出張者の多くを新型コロナウイルス感染症(COVID-19)緊急事態発生直後に、国内に戻ってきた人材の中から再選抜したと同紙は伝えている。このため、業界の一部では、中国の厳しい入国制限措置によって、LGディスプレイの人材派遣計画が白紙になるか、見送られる可能性もあるという。


 
 
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